くらし

<お題>「ペット飼って」と言われたら

2021/2/15 20:36

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いて子どもがイベントに参加したり友達と遊んだりするのが難しい中、子どもにせがまれてペットを飼うことを検討する家庭もあるでしょう。ただ、散歩や餌やりなどの世話に子どもがどのくらい取り組めるのか、心配にもなるはずです。ペットを飼うかどうか、どう思いますか。飼うならどんなペットがいいでしょう。ペットを飼い始めて子どもにうれしい変化が生まれた経験や失敗談もお待ちしています。

 ▽読者から

 ■思いやりが育つ

 小学生の娘とその弟が猫を育てています。猫は寝ていることが多く、大きい音や大声が苦手です。娘は弟がボールを投げたり走り回ったりして騒がしい音を立てそうになると「猫が嫌がるからやめようよ」と呼び掛け、弟も納得してやめます。2人に思いやりの心が育っているようです。(広島市安佐南区・主婦・35歳)

 ■なでて落ち着く

 友達関係に悩んで泣くことが多かった高校2年の長女が、犬を欲しがったので飼い始めました。一緒に遊べるようリビングで放し飼いに。長女の妹2人も犬をなでると心が落ち着くようでした。餌や水の用意は子どもの当番です。散歩は私がしますが、外が苦手な犬なので短時間で済み、あまり負担ではありません。(福山市・主婦・46歳)

 ■餌と掃除を約束

 中学1年の息子が昨年からハムスターを飼い始めました。これまでも他の家族がハムスターを育てたことがありますが、寒さなどで死にました。息子にはそのことを話し、餌やりやトイレ掃除を1日も欠かさないことを約束させました。息子は小遣いで餌を買い、大切にしています。寒さ対策で24時間暖房を入れているので出費がかさむのがつらいです。(広島市安佐南区・パート女性・53歳)

 ■帰宅が楽しみに

 わが家は共働き家庭でした。娘3人から「誰もいない家に帰るのが寂しいので猫を飼いたい」と言われ、育て始めました。娘たちは「猫が待っている」と思うと帰るのが楽しみだったようです。トイレの世話は私がしましたがそれほど手間ではありませんでした。初めてペットを飼う人に猫はお薦めです。(広島県世羅町・主婦・64歳)

 ■餌代、想定の2倍

 娘が小学4年の時に犬を欲しがったので、チワワを飼い始めました。6年の今でも私との約束を守って、登校前に散歩をさせています。反抗期の娘と私がけんかをしたら犬は怖がります。自然にやめるようになりました。悩みは餌代。市販の餌で体調を崩したので病院からもらうため、想定の2倍の出費です。(広島市安佐南区・看護師女性・50歳)

 ■世話、家族で分担

 小学生だった次男の願いで子犬を飼い始めました。世話は次男だけでは無理だと思い、家族全員で分担。餌やりは母親の私、散歩は長男と次男、しつけは長女、シャンプーは父親と決めました。一人一人の負担は少なく、皆で愛情を持って16年間飼い続けました。(東広島市・無職女性・77歳)

 ▽専門家から

 ■育てる覚悟、親には必要 広島県獣医師会副会長 川野悦生さん(広島市南区)

 小学校低学年までは犬や猫を飼うケースが多いです。喜んだら尻尾を振るなど感情が読み取りやすいからでしょう。

 子どもがペットを飼えば多くのメリットがあります。子どもは相手をよく観察して、心地よく暮らせるよう工夫します。震えている猫に毛布を掛けるなどです。その過程で、困っている人を手助けする力が身に付きます。

 また、ペットは死について教えてくれます。インコは老いて高い所を飛べなくなり、ハムスターは睡眠が長くなって死にます。最期を一緒に過ごす時間は、命について考える機会になります。

 子どもにペットをねだられたら、親には「自分こそが育てるんだ」という覚悟が要ります。子どもが飽きた後、親が世話をするケースが多いからです。経済的な負担も長年にわたります。犬なら予防接種や毛のカットなどの出費に加え、点滴代や手術費など想定外の支出もあります。犬や猫を捨てることが問題になっていることも、子どもたちに話すべきでしょう。いっときの気持ちで飼うとペットが不幸になります。

 飼わなくても、子どもと動物園のふれあい広場に行って、ヤギやウサギと一緒の時間をつくる方法もありますよ。

 ▽担当記者から

 子どもがペットに飽きることを心配する投稿が目立ちました。ある母親は子どもに犬をせがまれ、母親自身が世話をする覚悟を1年かけて固めたと書いていました。飼育に挑戦したい子どもの気持ちに応えたいのも親心ですが、冷静に判断する大切さを感じました。(治徳貴子)

 ▽次回のお題は 男女の「らしさ」押し付けないために

 森喜朗元首相が女性蔑視発言で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を退きましたが、性差別や性別役割分担の意識をなくすには教育も大切といわれます。男は男らしく、女は女らしく振る舞うことを社会から押し付けられて悩む人もいます。皆さんが子育てをする中で、「女の子らしさ」や「男の子らしさ」を自分の子どもに押し付けないように気を付けていることはありますか。おもちゃや服、習い事の選び方や、子どもへの声の掛け方などを教えてください。

この記事の写真

  • 川野悦生さん
  • 大きなかまくらに入ったよ=祐人(ゆうと)ちゃん、松江市

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