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【この働き方大丈夫!】チェア、しっくりしてますか コロナでテレワーク スペース・色も考えよう

2021/2/19 20:09
新調したデスクチェアで在宅勤務をする和田さん(広島市西区)

新調したデスクチェアで在宅勤務をする和田さん(広島市西区)

 新型コロナウイルスの拡大防止のために自宅でテレワークをする機会が増えると、椅子の座り心地が気になる人も多いだろう。家にある椅子を使ううちに体がつらくなるケースもある。感染状況が落ち着いた後も広がりそうなテレワーク。デスクチェアの選び方のポイントを探った。

 自宅でテレワークに励む広島市西区の会社員和田治邦さん(62)の頼もしい味方は、昨年末に購入したデスクチェアだ。メッシュ素材の背もたれが体を優しく受け止めてくれる。「まるで座っているのを忘れるような感覚」と喜ぶ。

 これまでは、約30年前に買った椅子を使っていた。応接室にあるような革張りの重厚なタイプで、座ると体が後ろに沈み込む。昨年4月から自宅で仕事をする機会が増えたが、2時間で腰が痛くなった。新調してからは「腰に痛みがなく、仕事に集中できる」と言う。

 インテリア用品を販売する井口家具百貨店(広島市西区)には、家にある椅子でのテレワークに疲れた30〜40代の男性が、デスクチェアを求めて多数訪れる。担当の松田康明さん(42)は「食卓用を使って体が疲れたというケースが目立つ。長時間座るように作られていないからです」と説明する。

 例えば、食卓用は座面の高さが調節できない。小柄なために、足の裏がぺったり床につかない状態が続けば腰に負担が掛かる。デザイン重視で背中の一部にしか背もたれがないことが多いため、体を預けて休憩するのも難しい。

 同店のデスクチェアは2万〜3万円台のものもあるが、より高機能の8万〜20万円台の方が売れている。座面やアームをより細かく自分に合わせて調節できる上、腰痛予防に腰を支える部分も強化されている点が注目されているようだ。

 購入の際は、デスクチェアを使える広さがあるのかを確認するのがポイントだ。食卓用より大きいものが多く、スペースを取るからだ。赤や水色など働く意欲が上がりそうな明るい色もあるが、選ぶときは慎重に。松田さんは「室内に入った瞬間に目へ飛び込むカーペットや家具の色を3色以内にすると居心地がいいですよ」と助言する。

 愛用の食卓用チェアを使い続ける人には、机を変える選択肢もある。小田億ファインズ(西区)では、昇降式のワークデスクが30代男性に注目されている。まずはチェアに合う高さに調節して座って働き、腰がだるくなれば高さをぐんと上げて立って作業できる。家具担当の奥野良平さん(47)は「立つことはテレワーク中の運動不足対策にもなると好まれているようです」と話す。(治徳貴子)

 ▽腰痛防止にお尻のストレッチを 広島国際大元教授・会社社長の蒲田和芳さんに聞く

 広島国際大リハビリテーション学科の元教授で、関節のゆがみ対策の研究や商品開発をする会社社長の蒲田和芳さん(東広島市)は椅子や座り方に詳しい。デスクチェアの選び方について「人の体は一人一人違う。宣伝文句にとらわれず、自分に合うかどうかを見極めてほしい」と話す。

 参考になるのは、これまで長時間座ったことのある職場の自分の椅子や会議室の椅子などという。自分にとってしっくりきた点や苦痛だった点を思い出す。座面は平面だったか、緩やかな山形だったか。背もたれの形や素材、頭を支える部分の有無も記憶を呼び起こす。しっくりきた特徴を持つデスクチェアを店で探すといい。

 いざ見つけたら、実際に座ってみて、体を自由に動かしやすいか確認してみる。体は無意識のうちに動くことで筋肉が伸び縮みして柔らかさが保たれ、楽になるからだ。

 座り続けることでの腰痛を防ぐためには、お尻の筋肉をほぐすストレッチを勧める。片方の膝を両手で抱えて反対側の胸に約30秒引き付ける。逆の膝でも同じように。これを3セット行う。「室内を歩く時、大股で歩くのもいいでしょう」と勧める。

この記事の写真

  • 井口家具百貨店にある高機能のデスクチェアの一部。右端は、視界を遮る部分が両脇に付いているため、仕事に集中しやすい(広島市西区)
  • 立っても座っても仕事ができる昇降式のワークデスク(広島市西区の小田億ファインズ)
  • お尻のストレッチをする蒲田さん。「休憩中にやってみてください」(東広島市)

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