くらし

マスク生活でもUVケアしっかり 紫外線透過、油断しないで

2021/4/16 20:22
グラフィック・末永朋子

グラフィック・末永朋子

 ▽在宅時・曇りも日焼け止め

 紫外線が強くなるこれからの季節。マスク生活が定着し、「顔が隠れるから日焼け止め剤は必要ない」と油断していないだろうか。でも、一般的な不織布マスクに紫外線(UV)カットの効果はない。「マスク焼け」「マスクじみ」を防ぐためにも、UV対策が欠かせない。

 気象庁によると、紫外線は3月ごろから急激に強くなり始め、5〜8月がピーク。広島市中区の鼻岡けいこ皮フ科クリニックではコロナ禍以降、マスクを着けているからとUV対策をせずに外出した人が、肌トラブルを訴えて受診するケースがあるという。

 冬の乾燥期を経て、春の肌は敏感になりやすい。「紫外線の刺激を繰り返し受けるとバリアー機能が低下し、肌荒れやニキビの原因になる」と鼻岡佳子院長(43)は注意を促す。

 地表に届く紫外線A波とB波のうち、A波は窓ガラスを通過して皮膚の深い所まで届き、しみ・しわなどの「光老化」につながる。鼻岡院長は「在宅勤務で家にいる場合や曇りの日も、日焼け止め剤を塗ることを習慣化してほしい」と強調する。快晴時を100%とすると、薄曇りの場合は80〜90%、曇りで60%、雨でも30%程度は降り注ぐからだ。

 資生堂ジャパン中四国営業本部(広島市中区)の栗栖良美さん(51)は、マスク越しやマスクと顔の隙間から紫外線が届くことを意識した「小まめなUVケア」を呼び掛ける。同社の実験では、一般的な不織布マスクの紫外線透過率は最大20%だが、日焼け止め剤を正しく塗った場合は2%以下に抑えられるという。

 お薦めなのは汗や蒸れ、こすれに強いタイプ。気温の上昇とともにマスクの中は高温多湿になり、汗と摩擦で日焼け止め剤が落ちやすくなる。ファンデーションがよれたりマスクの内側に付着したりするときは、その部分の日焼け止め剤も一緒に落ちている証拠。化粧直しのタイミングで2、3時間置きに塗り直そう。

 ベストな塗り方は「隙間なく均一に広がっている状態」と栗栖さん。顔で突出した額、鼻、両頬、顎の5カ所に日焼け止め剤を載せてから周囲にのばすと、むらになりにくい。顔の側面や耳の後ろ、小鼻の際など、正面を向いて鏡を見た時に「映らない部分」は塗り忘れやすいことを覚えておこう。

 UVカットをうたうポリエステル素材などのマスクで注意したいのが顔の「段差焼け」。露出している部分に日焼け止め剤を塗り忘れると、顔の上下で肌の色が違う事態になるので気を付けたい。(ラン暁雨) 

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