くらし

<お題>私立や付属中、受験しますか

2021/9/13 19:27

 近く中学生になるお子さんは私立や大学付属を受験しますか。それとも、地元にある公立に通う予定ですか。独自の教育カリキュラムなどに引かれて私立や大学付属を目指す家庭もあるでしょう。一方、「小学校の同級生と一緒なら子どもが安心して通える」「古くからのママ友と情報交換できる」と地元の公立を選ぶ場合もあるでしょう。みなさんの選択とその理由を教えてください。中学生を持つ家庭からの体験談も募ります。

 ▽読者から

 ■授業内容が決め手

 中学3年の息子は私立中に通っています。進学を決めた一番の理由は「小学校の授業がつまらない」という息子の一言でした。公立校で面白い授業をする先生もいると思いますが、通っている私立校は独自カリキュラムが充実。実験やディベートなどをする授業も多く、息子から「つまらない」という言葉を聞かなくなりました。私自身が私立中高に通っていた時、頑張る子どもをフォローしてくれる環境だったことも決断のポイントになりました。(広島市東区・会社員女性・41歳)

 ■公立で多様な友

 今は20代になった2人の息子は、公立に通わせました。受験させるか悩みましたが、家庭環境や学力もさまざまな生徒がいる環境で人との距離感を肌で感じ、自分の軸を持って成長してもらいたいと思ったからです。社会のいろいろな立場の人と接し、一緒に仕事ができる大人になってもらうことが大切だと考えました。地元に多様な友達ができて、いい選択だったと思っています。(広島県府中町・会社員女性・48歳)

 ■通学時間も考慮

 来年から中学に通う娘は公立に進学予定です。私立の教育プログラムは魅力的ですが、自宅から1時間以上かけて通学する必要があり、負担になると考えました。また、娘は人見知りな性格。小学校の友達と離れることも不安でした。本人のやる気次第で、どこの学校で学んでも学力面では追いつけると思います。(呉市・非常勤講師女性・39歳)

 ■部活きっかけに

 高校生の娘は中学から私立に通っています。うちの場合は、その学校にしかない部活をきっかけに選びましたが、大切なのは子どもの主体性。何事も主体性を持って取り組む子であれば、公立校でも私立校でも成長してくれると感じています。(広島市西区・会社員男性・57歳)

 ■新しい環境求め

 娘は私立の中高一貫校に進学しました。学校見学に行って他の生徒が生き生きとした学校生活を送っているのを見たことと、娘が新しい人間関係をつくりたいのだろうと感じたことで受験を決めました。勉強はあまり得意ではありませんでしたが頑張りました。県外から来ている生徒や国際色豊かな家庭の子もいて、刺激になっているようです。(防府市・公務員女性・41歳)

 ■子の意見、尊重を

 小中高校に通う娘がいます。私は私立受験は考えたことがなかったのですが、だんだん受験への熱が高い親が増えているように感じます。ママ友に影響されて親が受験を決める家庭もあって驚きました。個人的には、親ではなく子どもの意見を尊重してあげるのがいいと思います。(広島市安芸区・パート事務員女性・49歳)

 ▽専門家から

 ■本人の選択、否定せず応援 岡山大大学院教育学研究科(岡山市北区) 青木多寿子教授(教育心理学)

 「子どもだから」と親主導で判断するのではなく、本人の意思を確認することが大切です。以前、大学生を対象に調査をしたところ、自分で進路を決めたと思える学生の方が入学後の満足度が高く、学生生活を通じて個性を伸ばし成長できることが分かりました。中学受験でも、親は子どもの選択を否定せず、応援していると示すこと。それにより、子どもは「自分で選ぶ勇気」を身に付けていきます。

 一度、子どもと一緒に受験のメリットとデメリットを話し合ってみましょう。勉強ができる集団の中に入ることで、逆に自信を培うチャンスを失う子もいます。地域とつながりを持ちながら育つ環境の方が合う子もいる。経済的な理由などから選択肢がなくても、進学先でどう成長したいか一緒に考えてみましょう。

 学力や学歴だけを重視して大学に入っても、やりたいことが分からなくなってつまずく子はたくさんいます。親が子どもに付き合えるのは約20年。その後、子どもは1人で歩まないといけません。社会に出た後も、自分の選択を信じて生き抜ける精神力を養うことが大切です。

 ▽担当記者から

 「進路選択に口を出しすぎて、子どもに怒られた」という経験談も寄せられました。子どもの意思が優先だと頭では分かっていても、つい干渉してしまう人もいるでしょう。受験は「ゴールではなく一つの過程」ということも意識したいですね。(馬上稔子)

 ▽次回のお題は 重い病、子どもにどう伝える

 日本では、2人に1人が一生のうちにがんと診断されると言われています。子育て中の皆さんは、自分やパートナー、親が、がんやそのほかの重い病気にかかったとき、子どもにどのように伝えますか。自分自身もショックを受けているでしょうし、子どもを悲しませたくないとためらう人もいると思います。正直に伝えて一緒に過ごす時間を大切にしたいと思う人もいるでしょう。自分ならどうしますか。経験談も寄せてください。

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  • 岡山大大学院教育学研究科(岡山市北区)青木多寿子教授

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