トピックス

被災地での活動検証 DMAT、成果や課題報告

2014/11/20 10:47

被災地での活動を報告し、課題について意見を交わす検証会のメンバー

 広島土砂災害で負傷者の救助に向かった災害派遣医療チーム(DMAT)の活動検証会が19日、広島市南区の広島大霞キャンパスであった。広島県内の災害拠点病院の医師や消防署員たち約140人が参加した。

 県によると、土砂災害が発生した8月20日と翌21日の2日間で各病院から延べ22チーム110人が出動し、がれきに挟まれたり、土砂に埋もれたりしていた6人を救助、治療したという。

 DMATの調整本部長を務めた県立広島病院の山野上敬夫救命救急センター長は「速やかに参集し、安佐南、安佐北の両消防署を活動拠点本部として利用できた。消防との連携も順調だった」と日頃の訓練が生かされたことを報告。一方で「広島ヘリポート(西区)の駐機スペースに空きがなく、ドクターヘリの派遣要請に応えた隣県3県のうち1台しか受け入れられなかった」と課題を述べた。

 出動した医師や市消防局の救急隊員からの報告もあり、危険区域での安全確保や近隣病院への情報伝達の遅れ、地元医師会と連携できなかったことも浮かび上がった。広島大病院の谷川攻一高度救命救急センター長は「謙虚に学び、さまざまな職種との情報共有を進めていきたい」と話した。(永里真弓)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

広島土砂災害の最新記事
一覧

  • 3市6小学校区の基礎調査公表 土砂災害防止法で広島県 (6/30)

     広島県は土砂災害防止法に基づき、広島、尾道、三次の3市の計6小学校区での基礎調査の結果をまとめた。 西区山田▽安佐北区久地▽佐伯区湯来西▽尾道市旧田熊▽三次市甲奴、小童―の各小学校区。崖崩れと土石流...

  • ひょっとこ踊り、地域に元気 八木の60〜80代 (6/21)

     2014年の広島土砂災害の被災地、広島市安佐南区八木地区で、地域に笑いを届けようと活動するグループがある。60〜80代でつくる「八木ひょっとこ踊り同好会」。昨年2月に結成し、近頃は地域外にも出向いて...

  • 土石流センサー改良し運用再開 安佐南区 (6/9)

     国土交通省太田川河川事務所は8日、5月に3度の誤作動を起こした広島市安佐南区八木町の土石流警報装置(ワイヤセンサー)の改良作業を終え、運用を再開した。通信線の1カ所に小動物がかんだとみられる傷が確認...

  • 土砂災害に備え避難訓練 緑井の自治会、経路確認 (6/4)

     2014年の広島土砂災害で11人が亡くなった広島市安佐南区緑井7丁目の八敷地区で3日、避難訓練があった。地元住民でつくる自治会「八敷福祉会」の主催。参加者約150人が避難所までの経路を確認した。 午...

  • 防災と復興、思い一つに 広島市安佐南区で集い (5/31)

     広島県と広島市は30日、土砂災害防止県民の集いを広島市安佐南区の区民文化センターで開いた。2014年8月の広島土砂災害の被災地で災害に強いまちづくりに取り組む住民組織の活動発表などがあり、市民たち約...