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再入居、一部で可能に 県営緑丘住宅掃除や家財搬入

2015/2/22 10:11

一部で再入居できるようになった県営緑丘住宅。土石流に流されたごみ置き場の設置など周辺環境の整備も進む

 広島土砂災害で大きな被害を受けた広島市安佐南区八木3丁目の県営緑丘住宅の一部で21日、住民が再入居できるようになった。災害発生から半年がたち、住み慣れた場所に戻る住民には安堵(あんど)の表情が広がった。

 緑丘住宅は9棟計120戸。被害が比較的小さかった一部の棟の2、3階部分で入居が可能となった。この日は掃除をしたり、家財を入れたりする住民の姿が見られた。土砂に流されたごみ置き場の再設置など周辺環境の整備も進んでいる。

 被災前、同住宅には114世帯244人が入居していたが、土砂に埋もれて女性1人が亡くなり、屋外にいた男性1人も犠牲になった。安全度調査などのため住民は、別の公営住宅などに移っている。

 広島県は、各住戸の被災状況、ガスや下水道など生活インフラの復旧を踏まえ、希望者に順次再入居してもらう。県は山側に防護壁などの整備を予定するが、「砂防ダムができるまでは今の住まいにとどまりたい」との声もある。

 月末に避難先からの引っ越しを予定する緑丘住宅自治会の村岡平吉会長(75)は「避難先では落ち着かないという声をよく聞いていた。生活再建へ一歩を踏み出せてほっとした」と話していた。(久保田剛)


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