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慰霊碑と命守るまちに 八木で除幕式、25人の冥福祈る

2015/8/18 10:10

土砂災害の慰霊碑に手を合わせる参列者

 広島土砂災害で被害が大きかった広島市安佐南区八木3丁目の小原山地区と広島県営緑丘住宅の犠牲者25人を追悼する慰霊碑の除幕式が16日、同住宅であり、遺族や地域住民たち約200人が参列した。

 地元自治会などが建てた慰霊碑は、高さ0・8メートル、横幅1メートル。土石流が直撃した同住宅5号棟の脇にあり、犠牲者25人の名前を刻んだ。高校生ボランティアたちが、住宅の土砂流入防止壁に制作した地区の町並みを再現したモザイク壁画(縦1・8メートル、横6・3メートル)もお披露目された。

 除幕式では、自治会役員たちでつくる建立委員会の村岡平吉会長(76)が「二度と災害のない住みよいまちへ、住民で慰霊碑を守り、励まし合っていきたい」とあいさつ。黙とうをささげ折り鶴や花を手向けた。

 遺族代表であいさつした広陵高1年木原莉子さん(15)は父(46)と姉(17)を失った。「いっぱい笑って、いっぱい叱られた日の幸せに気が付くことができました。いつか絶対に会えると信じ、その日まで『よく頑張った』と言われるよう精いっぱい生きていきます」と語った。

 小原山地区では、アパートが流され、住んでいた4世帯8人全員が犠牲になった。アパートで妹(48)とめい(22)の親子を失った高木鈴美さん(51)=埼玉県=は、慰霊碑に刻まれた2人の名前に「来たよ」と語りかけた。「今も2人の携帯電話にかけたら話ができそうな気がして、寂しさは募る。毎年、慰霊碑に手を合わせに来たい」と話した。(久保田剛、久保友美恵)


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