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バス桧山線、通常運行に 土石流で市道寸断、1年7カ月ぶり

2016/3/11 10:29

通常ルートで運行を再開した路線バスに乗車する住民

 2014年8月の広島土砂災害で道路が寸断し、路線バスが迂回(うかい)運行していた広島市安佐北区の桧山地区で10日、1年7カ月ぶりに通常ルートでの運行が再開した。国道54号と同地区の山間部の集落をつなぐ市道の寸断区間が復旧したため。住民は「ようやく安心できる」と喜んだ。

 ▽「ようやく安心」喜ぶ住民

 同区大林町と白木町にまたがる桧山地区では、土石流で市道の路肩が崩壊。大林町の1・7キロが通行止めになり、広島交通(西区)が運行する唯一の路線バスは運休した。14年9月から通常ルート北側の白木町を通る迂回路の折り返し運行で再開。運行本数も減り、地区内の停留所から国道沿いの大林車庫停留所まで、最大で倍近い約30分かかっていた。

 市が1億8400万円をかけて先月末までに市道を復旧させたのを受け、同社が安全性を確認。10日の始発から通常ルートに戻した。午前7時半すぎのバスに乗車した主婦迫田久子さん(80)は「不便で近所の知り合いの車に乗せてもらったり、タクシーを利用したりしていた。とてもうれしい」とほほ笑んだ。

 住民によると、同地区は約50世帯100人が暮らし、7割以上が高齢者。車を運転できない人も多い。同地区の草田自治会の新重孝行会長(69)は「バスは地域交通の生命線。通常運行に戻って一安心」と喜んでいた。(中川雅晴)


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