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復興カフェ、笑顔で幕 可部東の新建団地、15日に最後の開催

2016/12/7 10:34

復旧した川の前で「地域が元気づいてきた」と話す横田さん

 ▽若い世代の動き受け決断

 2014年8月の広島土砂災害で被災した広島市安佐北区可部東の新建(しんだて)団地で、地元の住民グループが月1回開く「新建すまいるカフェ」が15日の26回目で最後となる。「被災者のいやしの場に」と続けてきたが、若い世代のグループが昨年末に発足。地域づくりの新たな動きが出てきたこともあり、一区切りをつけることにした。

 土石流や川の氾濫で救助中の消防士を含む3人が犠牲となり、多くの家に土砂が流入して転居者も相次いだ新建団地。カフェは同年11月、被災者や住民が悩みや不安を語り合う場として新建集会所でスタート。主婦横田順子さん(65)をはじめ女性4人が中心となり、カレーやばらずしなど手作りの昼食を提供。触れ合いの場となってきた。

 カフェは「心が和らぐ」などと好評で、毎回50人ほどが利用。昨年夏にはリーダー役の横田さんが疲れなどから一時体調を崩したこともあったが、「楽しみに来てくれる被災者が大勢いる。踏ん張らんと」と、薬を飲みながら運営を続けた。

 一方で、昨年末には子育て世代の男性グループが誕生。今年は正月にとんどを復活させ、夏にはそうめん流しをするなど、地域おこしの動きが活発化してきたことも受け「カフェは今月を最後にしよう」と決断した。

 「復興を合言葉に皆で走り続けた2年。多くの人が前を向けるようになってよかった」と横田さん。11日には最後のカフェで振る舞う餅をつく予定だ。(中川雅晴)


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