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可部に環状交差点導入 広島市が県内初、19年度までに整備

2017/2/17 9:57

 広島市は、安佐北区可部東地区で延伸工事を進める市道に、「ラウンドアバウト」と呼ばれる信号機のない環状交差点を導入する方針を固めた。信号待ちがなく、車の流れがスムーズになるほか、速度が抑制されて重大事故が減る効果が期待される。県内に環状交差点はなく、市は2019年度までの整備を目指す。

 ▽重大事故の減少に期待

 環状交差点は、市が延伸工事を進める高陽可部線(延伸区間700メートル)と可部大毛寺線(同500メートル)、改良予定の市道2本が連結する可部東2丁目の交差点に設ける。交差点の中央に直進を防ぐ構造物を設け、車は円形の道路に左折で進入し時計回りに徐行する。

 市や県警によると、信号の待ち時間がなく、二酸化炭素の排出量削減につながる▽右回りにしか通行できないため、右折車と直進車の事故や正面衝突の危険性が小さい▽信号機が不要で、災害などによる停電時も混乱しない―などのメリットがあるという。

 環状交差点は、14年9月施行の改正道交法で認められ、16年末時点で全国61カ所で導入済み。死亡事故は起きていない。

 高陽可部線と可部大毛寺線は昭和40年代に都市計画決定された。14年の広島土砂災害を受け、市が15年に被災地再建の指針としてまとめた「復興まちづくりビジョン」に明記。19年度までに広域避難路として延伸させるとしている。

 環状交差点の整備は、市が16日に可部地区の7小学校区の自治会役員たちに説明した。19日には松井一実市長が現地を視察する。市復興工事事務所は「地元と協議を重ねて、計画を着実に進めたい」と話している。(中川雅晴)


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