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下松の山陽道9人死傷 母子の車 原形とどめず 負傷者 病院に次々(2016年05月05日掲載)

2019/10/18 16:17
多重事故の現場。左上の標識手前のガードケーブルが壊れ、路上にタイヤ痕や事故処理の跡が見える。上が徳山東ICの方向(4日午前8時20分)

多重事故の現場。左上の標識手前のガードケーブルが壊れ、路上にタイヤ痕や事故処理の跡が見える。上が徳山東ICの方向(4日午前8時20分)

 ゴールデンウイークさなかの3日夜、山口県下松市山田の山陽自動車道下り線で母子3人が死亡し、6人が重軽傷を負った多重衝突事故。巻き込まれた車は原形をとどめておらず、衝撃の激しさをうかがわせた。現場で何が起きたのか。沿線の病院は搬送された負傷者への対応に追われた。

 「事故が起きやすい箇所ではないのだが…」。無数のタイヤ痕を前に、現場を調べていた山口県警高速道警察隊の隊員は首をひねった。現場は連続する5本のトンネルの手前で、緩やかな右カーブの上りが続く。亡くなった山口市の母子3人と家族が乗っていたスポーツタイプ多目的車(SUV)は前後がめちゃくちゃにつぶれ、横転した軽乗用車も大破していた。

 7台が絡む事故が起きた3日午後9時40分ごろは、同じ下り線でのバイク単独事故に伴う徳山東インターチェンジ(IC)―徳山西IC間の通行止めの解除直後。この通行止めによる渋滞は、徳山東ICを先頭に約4キロに及び、多重衝突事故が起きた当時は現場付近まで車列が続いていたという。そこで母子の車にトラックが突っ込んで惨事を招いたとみられる。

 九州方面に向かう途中の会社員男性(31)の乗用車は、母子の乗っていた車の数台前で停車中だった。「後ろから何かに衝突され、自分の乗用車は中央分離帯に乗り上げた。何が起きたのか全く分からなかった」。手にしびれを感じ、助手席に乗っていて首などを痛めた妻とともに同県光市内の病院に搬送された。

 同県周南市孝田町の徳山中央病院には子どもを含む複数の被害者が救急搬送され、スタッフや救急隊員が慌ただしく対応に追われた。救急外来で診察を待っていた同市のとび職男性(19)は「無事であってほしい」と心配した。

 多重衝突事故の影響で、熊毛IC―徳山東IC間の通行止めは4日未明まで約6時間20分続いた。名古屋市から北九州市まで雑貨を運んでいた男性トラック運転手(53)=岐阜県多治見市=は「山陽道では3月に広島県東広島市でトンネル事故があり、注意して運転していた。連休中は車が多く、気を引き締めなければ」と話していた。

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