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海自艇と貨物船が衝突 尾道沖のとじま右舷後部大破(2019年06月28日掲載)

2019/10/18 16:26
衝突した広島県尾道市高根島沖の現場海域に停泊する掃海艇のとじま(手前右)と貨物船(奥)=27日午前9時48分

衝突した広島県尾道市高根島沖の現場海域に停泊する掃海艇のとじま(手前右)と貨物船(奥)=27日午前9時48分

 26日午後11時55分ごろ、広島県尾道市高根島沖北東約1・5キロの青木瀬戸で、海上自衛隊舞鶴地方総監部の掃海艇のとじま(510トン)と貨物船(699トン)が衝突した。のとじまは右舷後部が大破して自力で航行できなくなり、尾道市因島のドックにえい航された。のとじま41人、貨物船5人の乗組員にけがはなかった。

 尾道海上保安部が業務上過失往来危険の疑いで捜査している。事故当時、のとじまは南へ、貨物船は北東へ針路を取っていた。

 同保安部によると、のとじまの右舷後部に貨物船の船首部分が衝突しており、貨物船の船首は左側の損傷が目立つという。

 海上衝突予防法では、2隻の船が互いに進路を横切る際は、相手船を右舷側に見る方に原則として回避義務がある。お互いに行き交う場合にも双方が右にかじを切るのが通常。のとじまの右舷後部に衝突していることなどから、同保安部は「のとじまが右に曲がったとは考えにくい」とみて調べている。

 事故当時、のとじまは約14ノット、貨物船は約12ノットとそれぞれほぼ最速で航行。貨物船は1人で操船していた。同保安部は両船の乗組員から衝突時の詳しい位置関係や見張りの状況などを聴いている。

 のとじまは舞鶴港(京都府舞鶴市)から呉港(広島県呉市)へ、貨物船は苅田港(福岡県苅田町)から福山港(広島県福山市)へそれぞれ向かう途中だった。事故当時は曇りで視界は良好。潮流もほぼなかったという。

 防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長はこの日の定例会見で「地元をはじめ国民の皆さまにご心配を与え、申し訳なく思っている」と謝罪した。

 運輸安全委員会も27日、船舶事故調査官3人を現地に派遣。事故原因の調査に乗り出した。

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