地域ニュース

「命の重み胸に罪償って」 下松多重衝突事故判決 死亡母子の関係者(2016年09月01日掲載)

2019/10/18 16:31

 山口県下松市の山陽自動車道で多重衝突事故を起こし、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪に問われた広島市安佐南区、トラック運転手の女(54)の判決が山口地裁で言い渡された31日、人生を奪われた母子3人の関係者は悲しみが癒えない中、それぞれの思いを語った。

 「どんな判決になっても3人は戻ってこない」。亡くなった山口市の女性=当時(37)=の職場の経営者の妻(64)は、事故から3カ月が過ぎた今も、運転中や仕事中に女性たちの顔が浮かぶ。「命の重みを胸に、罪を償ってほしい」と涙を流した。

 女性と長男=同(13)、長女=同(9)=が家族で暮らした自宅。夕方、駐車場に響いた笑い声はもう聞こえない。近くの無職女性(74)は、親子で遊ぶ姿を眺めるのが好きだった。「本当に仲がいいご家族だった。3人がこれから過ごすはずだった人生を考えると、判決(禁錮3年6月)は短く感じる」と声を落とした。

 女性の長男が通っていた中学校では、長男の席を2学期、教室から移動させるという。長男の父(37)が今月、教室の壁に張っていた新学期の目標やテストなどを受け取りに来た。同校の校長は「生徒たちには、あらためて事故について話す機会を設ける予定。命の大切さを伝えていきたい」としている。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧