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ホテル全焼7人死亡3人重傷 福山 防火・排煙設備に不備 早朝 従業員1人(2012年05月14日掲載) 

2019/10/19 16:14

 13日午前7時ごろ、広島県福山市西桜町1丁目のホテルから出火、4階建て延べ約1360平方メートルを全焼、隣接の美容院兼住宅を半焼して約3時間後に消えた。宿泊客7人が死亡、女性従業員1人と女性客2人の計3人が重傷を負った。広島県警福山東署によると、犠牲者のほとんどは大量に煙を吸い込んだ一酸化炭素(CO)中毒が死因とみられる。

 福山東署の調べでは、死亡したのは男性3人、女性4人。犠牲者の特定を急いでいる。当時、従業員女性(75)が1人で勤務し、13人が宿泊していた。

 同署などによると、ホテルは1960年築の木造2階建てと68年築の鉄筋4階建てをつないだ構造。窓が内側から板で覆われた客室があり、排煙や避難の妨げになった疑いが出ている。

 さらに、火災報知機が鳴らなかったとの客の証言もあり、同署は防火設備の不備や避難誘導の不手際で被害が拡大した可能性もあるとみている。

 福山市は昨年9月の査察で排煙設備や非常用照明に不備があり、天井や壁などに不燃材が使われていないなど建築基準法に不適格と指摘。だが、改善されていなかったという。

 ホテルの受付は1階にあるものの、一般のホテルとは違ってプライバシーに配慮してあるという。2、3階に客室が計18室、4階はボイラー室など。インターネット上で格安料金をうたい「ラブホテル〜ビジネスのご使用まで、または長期のウイークリーまで対応」と紹介していた。

 同署は内部から出火したとみて14日に現場検証をする。現場はJR福山駅の南西約800メートルの住宅街の一角。

 総務省消防庁によると、3人以上の犠牲者が出たホテル火災は94年の福島市・飯坂温泉以来となる。

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