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府中町中3自殺 推薦基準変更きっかけ 第三者委が報告書提出 教育的視点欠く(2016年11月04日掲載)
2019/10/19 16:45
広島県府中町立中3年男子生徒=当時(15)=が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、町教委が設けた第三者委員会は3日、学校推薦の基準変更で男子生徒が志望校を受験できなくなったことが自殺のきっかけだったとする報告書をまとめ、町教委に提出した。推薦基準を機械的に運用し、教育的視点を欠いていたとし、学校運営に問題があったと結論付けた。
担任教諭が誤った万引記録を基に推薦を出せないと伝えた点について報告書は「生徒は親にどう伝えればよいか苦悩したと思われる」と指摘。男子生徒が万引をしていないと言い出せなかった理由は「教員と信頼関係が築かれておらず、適切なコミュニケーションが成立しなかった」とした。その上で「複数の要因を背景として自死に至った」と判断した。
同中では、問題行動が多発した時期があり、入試を控えた昨年11月、推薦を出すかどうかの判断基準とする非行歴を例年の「3年時のみ」から「1〜3年時」に広げた。担任は男子生徒の非行歴を調べ、校内のデータに残っていた誤記録を基に指導したとされる。
報告書はこの点に関し「進路指導を検証すると、推薦基準を機械的・形式的に運用した問題点が見いだせる。生徒一人一人の状況を踏まえ総合的に判断するという教育的視点を欠いている」と批判した。
この日は、委員長を務める古賀一博・広島大大学院教育学研究科教授が高杉良知教育長に報告書を提出。「各教員が自分の問題として捉えてほしい」と求めた。高杉教育長は「真摯(しんし)に受け止めたい。再発防止もしっかり実行する」と述べた。
生徒の両親は代理人を通じ「個々の先生がこの報告をどう受け止め、どう対処するか見守っていきたい」とのコメントを出した。(長久豪佑、山田太一)
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