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いじめで自殺未遂、提訴 広島の中2、小学期の対応巡り(2019年08月28日掲載)

2019/10/20 14:29

 広島市内の小学校で同級生からいじめを受け、学校の対応も不適切だったとして、自殺未遂を図った中学2年女子生徒(14)が、市や同級生の保護者に計550万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こした。

 訴状などによると、女子生徒は小学4年だった2015年4月ごろから同級生3人に上靴を隠されたり、背後から突き飛ばされたりし始めた。16年5月に女子生徒の母親が、担任だった男性教諭に相談。いじめていた3人に知られない形で3人の保護者と話し合いたいと伝えたが、担任教諭は教室で3人から女子生徒に謝罪させた。

 女子生徒は夏休み明けの9月ごろから、3人に「(担任教諭に)チクった」と言われるようになり、いじめはエスカレート。女子生徒は小学6年の17年7月から不登校になり、夏休み中に自殺未遂をした。母親は同8月、担任教諭にいじめが続いていると訴え、担任教諭は学校での聞き取り調査を約束した。しかし調査はされず、母親は同10月、市教委に相談。市教委はいじめ防止対策推進法が定める重大事態に認定した。

 母親は中国新聞の取材に、担任教諭の不適切な対応について学校、市教委と話し合いを続けたが、平行線だったため、提訴したと説明。女子生徒はいじめで適応障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症して地元の中学校に通えず、現在は市内のフリースクールに通う。母親は「子どもを守るはずの先生が子どもを切り捨てて保身に走った。体調不良が続き、人を信じられない状態。法廷で事実を明らかにしたい」と娘の思いを代弁する。提訴は6月18日付。

 市教委生徒指導課の小田原順蔵課長は「いじめで学校に来られなくなったことは重く受け止めており、今後も支援していく。ただ、訴状の内容と市教委として把握している事実とは違うところがあり争う方向で準備している」としている。

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