地域ニュース

福山ホテル火災 防火不十分 被害が拡大 消防庁が調査公表 原因特定できず(2013年05月29日掲載) 

2019/10/20 14:56

 宿泊客7人が死亡した広島県福山市西桜町のホテル火災で、総務省消防庁は28日、出火原因などの調査結果を公表した。出火原因は特定できなかったとする一方、ホテルの不十分な防火体制が被害拡大の要因と結論付けた。

 調査結果では、火元を1階の受付兼事務所と断定。ただ現場検証などを踏まえ、出火原因は電気配線や電気機器のショート、たばこの失火といった可能性が残るとし、「特定には至らなかった」とした。

 死者7人、重傷者3人が出た要因は、施設が耐火構造ではなかった上、防火扉の不備などで「火や煙が上階に拡散した」と分析。自動火災報知機が2系統に分かれていたため「一斉鳴動したとは考えにくく、避難を遅らせた」と指摘した。

 さらに、第1発見者の従業員が通報や有効な避難誘導をせず、消火器や消火栓を使った初期消火活動がなかったことも被害拡大の要因に挙げた。

 消防庁は火災発生後、4回にわたり、福山地区消防局や福山東署とともに現場検証した。調査結果はこの日、東京都内であった消防庁のホテル火災対策検討部会で報告。同部会の最終報告書に盛り込む被害拡大の再発防止策に反映させる。

 火災は昨年5月13日に発生。4階建て延べ約1400平方メートルを全焼した。宿泊客の男女7人が一酸化炭素中毒で死亡し、従業員を含む3人が重傷を負った。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧