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原子炉設置許可を申請上関原発 中電、18年運転開始へ(2009年12月19日掲載)

2019/10/25 15:54

 中国電力は18日、山口県上関町に計画する上関原子力発電所1号機の原子炉設置許可申請を、経済産業省に提出した。建設計画を約2年延期し、2012年6月着工、18年3月の運転開始を目指す。申請により、建設計画は本体着工に向けた手続きの段階に入った。

 2号機の計画も2年延期し、17年度着工、22年度に運転開始とする計画変更を同省に届けた。1、2号機の計画延期について中電は、安全のため工事手順を変更したとしている。

 1号機の許可申請は経済産業省の審査を経た後、原子力委員会と原子力安全委員会に諮問され、チェックを受ける。この間、地元住民から意見を聴く公開ヒアリングがある。中電は設置許可を受けて本体工事に着手する。

 この日、松井三生副社長が、原子力安全・保安院の野口哲男原子力発電安全審査課長に申請書を手渡した。また山下隆社長は、山口県庁で西村亘副知事に許可申請を報告。西村副知事は「原発に対する不安感、不信感が払拭(ふっしょく)されていない。引き続き住民の理解を得られるよう努力してほしい」と注文した。

 中電は10月、予定地の海面埋め立て工事に着手したが、反対派の住民たちによる抗議活動で工事は事実上ストップしている。(永井友浩)

 ▽着実に計画進めたい

 中国電力の山下社長の話 地域住民の皆さまの理解と協力を得て、原子炉設置許可申請を提出した。気が引き締まる思いだ。今後も原発の必要性について理解を深めてもらいながら、安全を最優先に着実に建設計画を進めたい。

 <クリック>上関原発 中国電力が山口県上関町に出力137万3千キロワットの改良沸騰水型軽水炉2基の建設を計画。1982年に当時の上関町長が誘致を表明し、2001年に国が電源開発基本計画に組み入れた。県は08年10月、中電に公有水面埋め立て免許を交付した。

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