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上関原発の工事中断中電「住民説明を最優先」地質調査などは継続(2011年03月16日掲載)

2019/10/25 15:54

 中国電力は15日、上関原子力発電所(山口県上関町)の建設準備工事を一時中断すると、山口県と上関町に報告した。福島第1原発の事故を受けた対応。「事態の推移を見極めた上で、地元住民に説明することを最優先に取り組む」としている。

 これにより2012年6月の着工、18年3月の運転開始を目指す上関1号機の建設スケジュールは、見直しが確実の情勢となった。

 中電は「山口県と上関町の要請を踏まえ、中断を決めた」としている。ただ耐震安全性を調べる追加の地質調査と、動植物の生息状況などを調べる環境監視調査は続ける。15日も地質を調べるための発破作業などをした。

 中電は「工事と調査は別。国の安全審査に反映させる地質調査は急ぐ」としている。

 工事中断を求めていた山口県の二井関成知事は「徹底的な原因究明が必要。上関原発の立地についても検証が求められる」と話した。上関町の柏原重海町長は「事態の推移や国の対策などをしっかりと見極めて対応してほしい」としている。

 中電は09年に準備工事を開始。反対派住民たちの阻止行動で海面埋め立てがストップしたが今年2月、約1年3カ月ぶりに再開していた。

 福島第1原発の放射能漏れでは、政府は原発から半径20〜30キロ圏内に屋内退避を指示した。島根原発(松江市)などの防災対策の想定エリアを大幅に上回る。上関原発の場合、30キロ圏には柳井、光、下松の3市、周南市の一部、周防大島、田布施、平生町などが含まれ今後、議論となりそうだ。(永井友浩、金刺大五、久保田剛)

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