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風力売電を本格始動上関町 原発停滞で自主財源(2019年04月03日掲載)

2019/10/25 15:54
本格的な売電を始めた山口県上関町の風力発電の風車

本格的な売電を始めた山口県上関町の風力発電の風車

 山口県上関町は2日、同町長島の上盛山に建設した風力発電施設の売電を本格的に始めた。固定価格買い取り制度で中国電力に売り、年2億3400万円の収入を見込む。福島第1原発の事故後に上関原発建設が凍結される中、自主財源を確保する事業がスタートした。

 約20億円かけ出力2千キロワットの2基を整備。2月から試験稼働で計116万キロワット時を発電し、中電に安く売っていた。吉田政樹生活環境課長は「順調に発電できている」と手応えを見せる。この日から1キロワット時当たり22円の正規価格で20年間売る。

 同町は上関原発計画の停滞で巨額の交付金が見込めなくなったため発電事業に参入。現在の町財政で原発関連交付金は8千万円程度なため発電収入は小さな額ではない。原発に頼らない財源として反原発の町民からも歓迎の声が聞かれる。

 事前調査通りに風車が風を受けられれば、年3千世帯分を発電できる。20年間で建設費と運営費を差し引いても約15億円の利益が上がる算段だ。本年度予算では5千万円を一般会計に繰り入れる。使い道について立畠安総務課長は「予定通り収益が出てから考えたい」と話す。(堀晋也)

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