地域ニュース
上関町長選 柏原氏5選原発推進の立場 連続で無投票(2019年09月04日掲載)
任期満了に伴う山口県上関町長選は3日告示され、中国電力の上関原発建設計画を推進する立場の無所属現職の柏原重海氏(70)以外に立候補の届け出はなく、無投票で5選が決まった。前回2015年と同様に反対派が擁立を見送り、2回続けての無投票となった。
5選を決めた柏原氏は「まちづくりは1人ではできない。みんなでふるさとを良い方向へ導く」と述べた。反対派住民が大半を占める祝島へも船上から協力を呼び掛けた。原発については国のエネルギー基本計画に新増設が盛り込まれていない現状を受け「今は語るべきではない」と演説などでの言及を避けた。
柏原氏は6月に「次の4年間、気力が持つか迷いがある」と一度は引退を表明。だが推進派内での候補擁立が難航し、推進派団体が重ねて続投を要請。告示までひと月を切った時期に翻意し立候補を表明した。
原発計画が浮上した1982年以降、町長選は11回目。2011年の東京電力福島第1原発事故から半年後の町長選までの9回はいずれも推進派が制した。だが、福島事故後に予定地での中電の準備工事は中断。国も新増設の方針を示さない中、15年は反対派が風力発電など自主財源づくりに取り組む柏原町政を一定に評価し候補擁立を断念。今回も同様の対応を取った。
柏原氏の5選を受け、上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の清水敏保町議(64)は「まちづくりで協力するが、原発撤回の運動は続ける」と強調。中電上関原発準備事務所は「コメントは差し控える」とした。(堀晋也、余村泰樹)
柏原重海(かしわばら・しげみ)氏 68年上関町職員。原電対策室長、民生課長を経て03年の町長選で初当選。07年と11年も原発反対派候補を破り15年は原発計画浮上後初の無投票で4選。長島。熊毛南高卒。
▽原発 見守るしかない
柏原町長の話 今からのまちづくりは厳しい道のり。原発は国のエネルギー基本計画に入れば財政難の解決にも結びつくが、今はそんな状態ではない。原発を語るべきではなく、見守るしかない。置かれた環境で住民の暮らしのため、財政を安定させたい。
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