地域ニュース
もみじまんじゅう 広がる値上げ 小豆や小麦 価格上昇 各メーカー、苦渋の決断(2019年01月29日掲載)
広島銘菓のもみじまんじゅうに値上げの動きが広がっている。あんの原料となる北海道産の小豆が近年、天候不順で不作が続き、供給が厳しいためだ。生地の原料の小麦の価格や人件費も上がり、各社は苦渋の決断を迫られている。
藤い屋(廿日市市)は2月1日、こしあんやつぶあんなど5種類を1個当たり90円から95円に上げる。値上げは2014年以来、5年ぶりとなる。生産体制の見直しや経費削減でしのいできたが、小豆や小麦など原料価格の上昇をカバーしきれなくなった。
同社は「もみじまんじゅうの伝統を守るための苦渋の決断」と説明する。
やまだ屋(同)も材料費や人件費の増加を受け、2月1日から1個当たり10〜30円上げる。主力の桐葉菓のパッケージ変更の時期に合わせた。「価格が変わっても、お客に受け入れてもらえるよう品質の向上に努める」とする。
年約4200万個を生産する最大手のにしき堂(広島市東区)も値上げを検討している。小豆の仕入れ値は16年ごろに上がり始め、19年は前年より3割高いという。小麦や包装紙の価格も上がっている。大谷博国社長は「値上げは心が痛むが、味は絶対落とさない」と力を込める。
農林水産省やホクレン農業協同組合連合会(札幌市)によると、国内の小豆生産量の9割は北海道が占める。台風などの被害があった16年は2万7100トンと前年の5万9500トンから半減した。在庫が減った影響が残る中、昨年6月から7月上旬の低温や日照不足も生育に響いている。昨年11月時点の販売価格は全国平均で60キロ当たり2万6810円と15年11月の2・1倍に高騰している。
小豆の安定的な供給を求め、全国和菓子協会は15年ごろから北海道の産地に出向き、作付面積を増やすよう生産者に呼び掛けている。藪光生専務理事は「あんこは和菓子の命。地道に活動を続ける」と話している。(山川文音)
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