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周防大島全域で断水 橋に船衝突 管破断 光回線も切断(2018年10月23日掲載)

2019/10/30 13:22
切断された水道管や光ファイバーケーブルが海中に垂れ下がる大島大橋=22日午後3時46分(撮影・山下悟史)

切断された水道管や光ファイバーケーブルが海中に垂れ下がる大島大橋=22日午後3時46分(撮影・山下悟史)

 22日午前0時半ごろ、柳井市と山口県周防大島町を結ぶ大島大橋(1020メートル)の水道管や光ファイバーケーブルが切断された。柳井海上保安署は、船が橋に衝突した業務上過失往来危険の疑いで調べている。事故により同町では同8時ごろから全域の約9千世帯で断水し復旧のめどは立っていない。通信環境にも広く影響が出ている

 同署によると、韓国から呉港へ向かうマルタ船籍の貨物船エルナ・オルデンドルフ(2万5431トン、ヨハニス・ベンジャミン船長ら21人乗り組み)が橋の下を通過する際、マストとクレーンが海上から約30メートルの高さの水道管などに接触、逃走したとみている。船長は衝突を認めている。

 切断された水道管は同町への唯一の送水ルート。事故で約250メートル脱落している。管理する柳井地域広域水道企業団は同1時55分に同町への送水を停止。企業団は大橋の歩道に水道管を設け仮復旧させる方針。今年1月にも同じ水道管が破断し完全復旧まで10日を要した。企業長の井原健太郎柳井市長は「前回事故時のような短期間の復旧は難しい。長期化を覚悟しなければならない」と話す。町は同2時に災害本部を設置し断水の1時間後から町内16カ所で給水を開始。柳井市や岩国市など県内13市1町から給水車も駆け付けた。

 光ファイバー回線も寸断されKDDI(au)の携帯電話や一部通信会社のインターネットが使えなくなった。またケーブルテレビが視聴できず、町役場でもネットが使えないため住基ネットなどの業務が不能となった。大橋周辺の航路や道路の照明の電線も切れた。

 また、国の運輸安全委員会は同日、船舶事故調査官を現地に派遣。詳しい事故原因を調べる。(堀晋也、余村泰樹、坂本顕)

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