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いじり「うれしい人も」 周南・高2自殺 教員認識に遺族抗議へ(2019年02月23日掲載)

2019/10/30 14:59

 2016年に周南市の高校2年男子生徒が自殺した問題で、山口県のいじめ調査検証委員会の聞き取りに「いじられてうれしい人もいる」などと答えた教員がいるとして、遺族が27日、県教委に抗議を申し入れる。遺族は「教員なのに信じがたい」と憤慨し、指導の徹底を求める考えだ。

 遺族の申し入れ書によると、検証委が教員20人から聞き取る中でいじりについて「うれしい」のほかにも「コミュニケーションの延長」などの回答が複数あった。「靴下の色を言われてむかつく人もいるし、何とも思わない人もいる」との回答には、遺族が申し入れ書で「いじりを靴下の色のような趣味の問題にすぎないとでもいうのか」と厳しく批判する。

 申し入れ書は「『いじり』は『いじめ』だと認識していない教員がいるのは危機的状況」と問題視。被害者に耐えがたい苦痛を与えるケースがあるとの認識を一人一人の教員が持つよう求める。

 県の検証委は今月5日に公表した報告書で、県教委の第三者委員会が先に行った調査で「いじり」とあいまいにした行動を「いじめ」と断定。「学校が十分対応していれば自死を防げた可能性がある」と結論付けた。浅原司教育長は中国新聞の取材に「教員の軽率な言動が生徒を追い詰めることが二度とないよう指導を徹底する」と話している。(高田果歩、門脇正樹)

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