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少ない水でポリ袋料理 防災の日 非常時の「食」考えよう 食材混ぜて湯で加熱 湯は再利用して(2018年09月01日掲載)

2019/10/31 15:45
オムレツ

オムレツ

 9月1日は防災の日。7月の西日本豪雨では、広島や岡山で断水や道路の寸断が相次いだ。非常時の料理は、食材が限られる上、少ない水で乗り切る工夫が必要だ。被災したときに役立つポリ袋を使った料理法を、広島女学院大(広島市東区)の食育サークルで教えてもらった。

 「袋料理」は、食材を混ぜたポリ袋を、湯を沸かした鍋に入れ、加熱して仕上げる。手や調理器具を汚さないため、洗い物が少なくて済み、水を節約できるメリットがある。

 ポイントは、熱に強い「高密度ポリエチレン」という表示のある袋を使うことだ。100円均一の店などで手に入れられる。鍋の底に陶器の皿を置いておくと、熱で袋が溶けるのを防ぐ効果があって、さらに安心という。

 加熱用の湯は、繰り返し使えるのがうれしい。きれいであればスープなど他の料理にも再利用できる。4年中下涼さん(22)=同市西区=は「被災時は冷めたものや冷たいものを食べる機会が多い。温かい料理を口にして、ほっとできる効果もあります」と話す。

 避難生活では野菜不足など栄養が偏りがちになる。オムレツにツナや魚肉ソーセージ、野菜の缶詰を加えれば、栄養のバランスが良くなる。時には甘いものも気持ちをほぐしてくれそうだ。デザートには、冷蔵庫が使えなくても常温で固まる寒天を活用しよう。缶詰と合わせて、フルーツ寒天やアズキ寒天が作れる。

 避難所などで大きな鍋を用意すれば、たくさんの袋を入れて一度に複数の調理ができる。食育サークルの学生をサポートする同大の渡部佳美教授(給食経営管理論)は「材料を持ち寄って大勢で作ると、互いに助け合う『共助』の意識を強めるきっかけにもなる」と語る。

 手軽な袋調理だが、湯がないと始まらない。日頃から災害時を想定し、カセットコンロとガスボンベなどを備えておきたい。缶詰が使えるよう缶切りも必要だ。料理を盛り付ける皿を洗わずに度々使うため、皿を包むアルミホイルやラップも多めに用意しておいた方がいい。

 4年の渡辺真由さん(22)=東広島市=は「年1回はレシピを確認したり、実際に作ってみたりすることで、必要な食材や器具が分かります。いざというときに慌てません」と事前の準備を呼び掛ける。防災の日からスタートする今月、チャレンジしてみませんか。

■オムレツ

<材料>(1人分)

卵2個、コーン缶20グラム、グリーンピース缶10グラム、塩少々、こしょう少々、ケチャップ大さじ2

<作り方>

(1)ポリ袋の中に全ての材料を入れる。

(2)ポリ袋の中に空気が入らないようにねじり上げ、袋の上部で固く結ぶ。形を整えておくと、熱が通った後もきれいな形になりやすい。

(3)鍋に湯を沸かし、(2)を入れて10分加熱する。袋から出して皿に盛り付け、ケチャップを掛ける。

■こんなメニューも

炊き込みご飯 袋蒸しパン 切り干し大根のサラダ アズキ寒天

 炊き込みご飯やサラダ、デザートと幅広い料理がポリ袋で作れる。広島女学院大のホームページ(HP)で材料とレシピを公開している。レシピを紹介した冊子「食品ロスをなくすローリングストック術」も、HPからダウンロードができる。(福田彩乃)


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