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昆虫食ガール 束元さんってどんな人? 幼い頃から「虫キング」と呼ばれ(2019年09月29日掲載)

2019/11/6 14:40
イナゴやショウリョウバッタとタマネギを炒め、焼きたてパンに載せて味わう束元さん

イナゴやショウリョウバッタとタマネギを炒め、焼きたてパンに載せて味わう束元さん

 呉市で生まれ広島県熊野町で育った束元さん。アウトドアが好きな両親に連れられ、0歳の時からキャンプに親しんだ。幼い頃から昆虫や動物の図鑑を読みふけって豊富な知識があり、友人から「虫キング」と呼ばれるのがうれしかった。

 昆虫食に興味が湧いたのは、テレビで海外の映像を目にしてから。昆虫を初めて食べたのは小学1年のとき。拾ってきたクリにいた「クリムシ」だ。「ナッツみたいでおいしかった」のを覚えている。成人してからは、昆虫食の本を読み、自分で調理するようになった。

 北広島町には、2017年3月、22歳のときに移り住んだ。広島市内の短大で幼児教育を学び、幼稚園教諭として勤めたが、憧れだった自然の中での暮らしを実現しようとIターンした。食への好奇心が強く、何でも自ら捕って調理して食べてみたかった。

 銃やわなで狩猟を始め、昨年秋は30キロほどの雄イノシシを初めて捕った。マムシやシマヘビも皮をむいて食べる。スベリヒユなどの雑草もゆがいて食卓に並べる。こうして、里山の食を余さずいただく。

 「都会が嫌で出て来たわけじゃありません。自然の中で好奇心が満たされるのが心地いい」と束元さん。つらい時、悲しい時は山をひたすら歩く。年輪を重ねた木々、山肌をしたたる水、柔らかな木漏れ日…。その道すがら、自然界から放たれるエネルギーを五感で吸収すると、心がすーっと落ち着くのだという。

 今は、町内のこども園で保育士として働き、平屋の空き家を借りて暮らす。四季が実感でき、厳しい冬があるから、春がうれしいと思えるようになった。「大自然の中にいると、一つの命として生きている自分をしっかり感じられる。自然って、やっぱりいいな」

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