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最終候補、中央公園で合意 広島サッカースタジアム、24年春開業へ(2019年02月07日掲載) 

2019/11/7 14:59
サッカースタジアム建設の最終候補地に決まった中央公園自由・芝生広場=広島市中区(撮影・田中慎二)

サッカースタジアム建設の最終候補地に決まった中央公園自由・芝生広場=広島市中区(撮影・田中慎二)

 広島市中心部へのサッカースタジアム建設を巡り、市と広島県、広島商工会議所、J1サンフレッチェ広島の4者は6日、中区でトップ会談を開き、最終候補地を3案の中から中央公園自由・芝生広場(中区)とすることで合意した。都市活性化への効果が高く、事業費も抑えられる点が決め手となった。市が事業主体となって県と商議所が資金面で協力し、2023年度の完成、24年春の開業を目指す。

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 会談は松井一実市長、湯崎英彦知事、商議所の深山英樹会頭、サンフレの久保允誉会長が出席。旧市民球場跡地(中区)、広島みなと公園(南区)を含めた3案を比べて総合的に判定し、中央公園広場を最適とする意見で一致した。

 中央公園広場を含む紙屋町・八丁堀地区が昨年10月、国の都市再生緊急整備地域に指定されたことを踏まえ、にぎわいづくりの拠点となる効果を考慮。多くの観客を運べる交通機関が整っており、アクセス性の面も優位とした。

 敷地面積は約7・9ヘクタール。スタジアムは収容人数3万人で年間約45万人の集客を想定する。事業費は約190億円で球場跡地よりも70億円、みなと公園よりも2億円抑えられると見込み、決め手の一つとなった。

 合意の中で、建設資金は企業や個人からの寄付金や使用料収入、国交付金などで賄うとした。県や市の負担割合などは今後、詰める。久保会長は会談で「総額30億円の寄付を考えている」と明言した。19年度に基本計画をつくり、20〜23年度に設計や建設を進める。開業は、早ければ24年春となる見込み。

 スタジアムの議論は13年1月、サンフレなどが約37万人の署名を集めたことをきっかけに始まった。中央公園広場を巡っては地元の基町地区の住民から、生活環境の悪化などを懸念する声が根強く挙がっている。

 会談では、住民の意見を聞きながら騒音や渋滞対策の徹底を図ることも確認した。市は引き続き協議を進める。会談後、松井市長は「可能な限りスピード感を持って進めたい」と述べ、建設に向けた作業を本格化させる考えを示した。(永山啓一)

 <クリック>広島市中心部へのサッカースタジアム建設を巡る経緯 サンフレッチェ広島の本拠地は現在、エディオンスタジアム広島(安佐南区)。J1初優勝などを契機に、広島県、市、広島商工会議所、県サッカー協会が2013年6月、検討協議会を設置。議論の過程で中央公園自由・芝生広場(中区)を候補地から外して旧市民球場跡地(同)と広島みなと公園(南区)に絞った上で15年7月、県と市、商議所の3者トップ会談でみなと公園を「優位」と表明した。一方でサンフレは球場跡地を主張。16年9月、3者にサンフレを加えた4者会談で、再び中央公園広場を加えた。

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