地域ニュース
1票の格差 最高裁「合憲」 広島訴訟の弁護士落胆(2017年09月28日掲載)
2019/11/8 14:51
これまでの判断から、さらに後退した―。「1票の格差」が最大3・08倍だった昨年7月の参院選を合憲と判断した27日の最高裁判決に対し、広島高裁で選挙無効を求める訴訟を起こした弁護士は、落胆や非難の声を上げた。
「少しも評価できる点がない」。広島、山口の両選挙区の選挙無効を求め、広島高裁が「違憲状態」と判断した訴訟の原告代理人、中村健太弁護士(広島弁護士会)は声を落とした。合区を実施し、長年5倍前後で推移してきた格差が約3倍になったことが評価された点について、「1票の価値が等しいことが大原則。何かしら努力すれば合憲となるという判断は、納得できない」と断じた。
広島選挙区の選挙無効を求め、同様に「違憲状態」と判断された別の訴訟の原告、石井誠一郎弁護士(同)は、選挙区を都道府県単位とすることについて、判決が不平等な状態を継続させてきた要因ではあるが、「不合理とはいえない」とした点を挙げ、「従来の最高裁は、都道府県単位に限界があると判断してきたが、大きく後退した感は否めない」と話した。(有岡英俊)
<1>日本上陸(2020年1月・2月)<2>緊急事態宣言(2020年3月・4月)<3>沈静化そして再び…(2020年5月・6月)<4>「第2波」襲来(2020年7月・8月)<5>期待と不安の中で(20...
【図】新型コロナウイルスの感染を防ぐために
7.直近1週間の陽性者数(人口10万人当たり)の比較※ボタンで期間を切り替え1.市町村別の感染確認者数(累計・月別)2.新規感染確認者数と過去1週間平均3.直近の新規感染確認者数の推移4.感染者数と...