• トップ >
  • 地域ニュース >
  • アーカイブ >
  • 広島駅南口、拠点性高める 路面電車のルート変更 高架乗り入れ広場再整備 広島市、19年秋計画決定(2018年12月21日掲載)

地域ニュース

広島駅南口、拠点性高める 路面電車のルート変更 高架乗り入れ広場再整備 広島市、19年秋計画決定(2018年12月21日掲載)

2019/11/15 15:30
駅前大橋線が高架で乗り入れるように再整備するJR広島駅南口広場

駅前大橋線が高架で乗り入れるように再整備するJR広島駅南口広場

 広島市は、南区のJR広島駅南口に路面電車が高架で乗り入れるのに伴う広場の再整備や、路面電車のルート変更を進める都市計画案の縦覧を終えた。市中心部とのアクセスを改善し、再開発された駅一帯の仕上げの事業となる。2019年秋ごろに計画決定し、実施設計を始めたいとしている。

 計画案によると、駅南口広場の再整備は、路面電車が高架で駅2階を出入りする構造に変えるのが柱。乗車場は4カ所に倍増し、JR改札口のある南北自由通路と直結する。現在、ラッシュ時に路面電車が数珠つなぎになる混雑を解消する狙い。また、地上の広場1万2千平方メートルに、駅から離れて分散していたバス停を集約。公共交通の乗り換えをよりスムーズにする。

 路面電車の路線は、広島駅と比治山町交差点までの軌道約1・1キロを「駅前大橋線」として、一部を高架で新設する。駅から稲荷町を経て紙屋町東までが4分短縮して10分となるなど、紙屋町・八丁堀地区へのアクセスを高める。的場町と段原一丁目を通って市中心部を巡る「循環ルート」も設ける。一方、駅南側を遠回りして駅に出入りする現行路線は廃止する。

 市は、これらを具体化した都市計画案を17日まで縦覧した。環境影響評価を進め、順調にいけば19年秋に都市計画決定し、国の事業認可を得たい考え。路面電車の高架乗り入れについては、広島電鉄の椋田昌夫社長が11月に記者会見で「24年の実現が目標。遅くとも25年」との見通しを示した。一方、市は事業認可から完成まで5、6年かかるとし、再整備の完了を「平成30年代半ば」とする。市都市交通部の石飛和博・交通対策担当課長は「再整備で利用者の利便性が高まる」とした上で、「駅周辺で進めてきたまちづくりと一体的に、都市機能強化の取り組みを推進したい」と話す。

 駅は現在、自由通路や歩行者専用橋ができ、「ekie(エキエ)」も開業。周辺に再開発ビルが立ち並び、広島東洋カープの本拠地、マツダスタジアムも来場者でにぎわっている。

 民間主導でまちづくりに取り組むエリアマネジメント組織「広島駅周辺地区まちづくり協議会」の若林健祐会長(61)は「南口広場再整備でさらに中枢性が高まり、広島の顔のイメージも良くなる」と期待。「新たな人の流れを周辺の飲食店やイベントに呼び込み、回遊性を高めるきっかけにしたい」と意欲を見せる。(江川裕介)

 <クリック>JR広島駅南口広場の再整備 広島市は2010年8月、学識者たちでつくる再整備の検討委員会を設置した。14年9月に広島電鉄、JR西日本と再整備の基本方針に合意。駅から出入りする路面電車の高架化などを打ち出した。総事業費は約155億円で、内訳は国が80億円、市が61億円、広電が14億円。JR西日本が数千万円を見込む。市は高架などインフラを中心に担い、広電は軌道などを設置。JR西日本も独自に駅ビルを建て替える。市は広電とJR、学識者とともに、電車が駅ビルに進入する部分のデザインの検討も進めている。


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧