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戦後広島癒やした音楽喫茶物語 ムシカの絵本 韓国語で出版(2009年12月30日掲載)
2019/11/21 10:27
広島に原爆が投下された翌年の大みそかにあった実話を描いた絵本「よろこびのうた」の韓国語版が完成した。広島市南区の音楽喫茶「ムシカ」から流れるベートーベンの交響曲第9番に市民が勇気づけられる内容。制作した市民グループは韓国での配布や朗読会を計画している。
「ひろしま第九伝説を広める会」が制作した。絵本はA5判、30ページ。2002年につくった日本語版を、県立広島大(南区)の韓国人留学生たちが翻訳。100部を印刷した。
ムシカであったレコードの鑑賞会は、日本人と朝鮮人の音楽家や画家たちがつくっていた「広島国際文化協会」が開いた。協会は定期的にレコード鑑賞会や近くの猿猴川で水上音楽会を開き、戦災に疲れた市民の心を癒やしたという。
広める会は、「第九伝説」に朝鮮半島の出身者も深くかかわっていたことから、韓国語版の制作を日本語版の制作当時から企画していた。来春には大勢の被爆者が暮らし、「韓国のヒロシマ」と呼ばれる慶尚南道の陜川(ハプチョン)郡で朗読会を開き、被爆者に絵本を贈る。
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