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広島県内、初の暴走族ゼロ 県警と官民の取り組み奏功(2015年11月20日掲載)

2019/11/21 17:22

 広島県警は19日、広島県内を拠点に活動する暴走族が、統計の残る1982年以降で初めてゼロになったことを明らかにした。16年前のピーク時には44グループの計400人余りを確認していたが、県警の取り締まり強化や住民による少年への声掛けなど官民一体の取り組みが実を結んだ。一方で、バイクの爆音をめぐる苦情は増加。特定の組織に属さずに暴走行為を繰り返している少年が目立ち、県警は警戒を強めている。

 同日の県議会警察・商工労働委員会で報告した。県警少年対策課によると、県内の暴走族は99年の44グループ計428人が最多だった。減少傾向が続き2011年以降は1グループの4〜8人で推移。残っていた広島市安佐南区の1グループもことし4月、解散届を県警に提出。県警は、6月末時点で活動の実態がなくなったと判断した。

 99年11月、中区の胡子神社の大祭「えびす講」で、通りを占拠した暴走族と県警の機動隊員たちが衝突。それ以降、県警は各部横断の大規模な特別取締本部を設置するなどして取り締まりを強化。少年たちへの声掛け運動や更生支援など市民活動も広がり、組織の壊滅につながった。

 一方で、少年たちによる暴走行為は続く。同課によると、ことしのバイクの爆音に関する110番は、9月末で1982件(前年同期比49件増)。無料通信アプリなどを通じて集まり、少人数で暴走する特徴があるという。

 県警生活安全部の梶原恒志部長は「新たな暴走族の結成防止に向けた情報収集と、場当たり的に敢行される暴走行為の摘発、補導を徹底する」としている。

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