地域ニュース
商都尾道に、なぜ「お城」?(2019年04月23日掲載)
2019/11/23 15:36
尾道を訪れた人なら、必ず目にしたことがあるだろう。JR尾道駅から千光寺山を見上げると、山頂付近からせり出すように、3層屋根の天守閣がそびえる。通称「尾道城」。商都尾道の歴史におよそ似つかわしくないこの建物は、建設から55年を迎えた今年、取り壊しが始まる。
「城」と言っても、城ではない。高度経済成長期の1964年、地元経済人が観光振興を目的に建てた元博物館である。平成になり、バブル経済が崩壊するとともにひっそりと閉館。以後、使われることなく、今や廃虚と化している。
鉄筋コンクリート造りの4階建て。複雑な重層構造は当時、最先端の建築技術だったそうだ。総工費は6千万円。現在の価値にして数億円に相当する。武具や古美術品、全国の城に関する資料を展示していた。水族館もあり、ワニやピラニアも飼われていた。子どもにはさぞかし、わくわくする施設だったことだろう。
尾道は中世から、商人のまちとして栄えてきた。城下町だった歴史はない。尾道城については、かねて「歴史が誤解される」との意見や、老朽化による安全面への懸念が指摘されていた。市は、千光寺公園山頂エリアを再整備するのに合わせ、尾道城を撤去することにした。
いざ取り壊しが決まると、市民からは「当然」の声が大勢を占める一方で、「なんだか寂しいね」との声も上がっている。55年間、ある意味、尾道のシンボル的役割も果たしてきたからだ。慣れ親しんだ「城がある」古里の風景。そこには家族や友人、恋人との淡い思い出も交じり合う。
久しぶりに城の近くに登ってみた。草がはびこる敷地、朽ち果てた看板。眼下には尾道水道が春光にきらめく。昭和、平成の尾道を見つめてきた城は、令和の世でどう語り継がれていくのだろうか。
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