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森保監督一問一答 五輪向けチーム一丸に(2019年11月9日掲載)

2019/11/9 19:21
「いつか広島で試合ができればうれしいと思っていた」。インタビューに応じる森保監督

「いつか広島で試合ができればうれしいと思っていた」。インタビューに応じる森保監督

 森保監督の一問一答は次の通り。

 ―国内で初めての試合となります。どんな戦いを見せたいですか。

 強豪コロンビアが相手だが、チームとして内容のある戦い方をして勝つことが一番。応援してくださる方々に、笑顔になってもらいたい。チームは2017年12月に立ち上げ、戦術面は浸透している。チームづくりの進捗(しんちょく)度は見ている方々に評価してほしいが、確実に前進していると言える。

 ―森保監督自身、J1広島で監督を務めていた2017年以来、約2年ぶりに広島で采配を振るいます。

 いつか広島で試合ができればうれしいと思っていた。すごく楽しみにしている。スタッフも元広島が多い。私以外に、横内、下田、松本の3コーチとも来ることができればよかったが、下田と松本はフル代表の活動のため来られない。広島で経験させてもらったことを日本代表で続け、さらにパワーアップしているということを見てもらいたい。

 ―U―22代表の指揮を執るのは昨夏のジャカルタ・アジア大会以来となります。

 U―22代表は、フル代表との兼任の中で横内コーチが監督代行をしてくれているが、チームにはすごく継続性が見られ、かつ成長を感じ取れる。私も代表での試合はもちろん、所属チームの映像を含め選手のプレーはほとんど見ている。また、スタッフ間ではミーティングで選手個々の成果と課題を共有しているので、続けて見ている感覚を持っている。見ていない間に監督を務めている横内コーチは、広島からずっとやってきているので、不安はない。17日の試合もフル代表と活動が重なるため、長く練習を見られるわけではないが、個々の成長を確認したい。

 ―チーム立ち上げから約2年、多くの選手を代表に呼び、競わせているイメージです。

 競わせていると言えばその通りだが、五輪代表に関しては毎回選手の招集に制限があり、必然的に選手が入れ替わっている部分がある。ただ、東京五輪で最強チームをつくる上では、多くの選手が成長し、幅を広げながらチームづくりをしていきたいと思っていた。それが日本のサッカーの強化につながると考えている。

 ―17日の試合は、フル代表経験のある久保建(マジョルカ)や堂安(PSVアイントホーフェン)が入り、ベストな布陣となりました。今後は選手を絞っていく段階になりますか。

 そこはこれまでと変わらないと思う。今後も選手の招集に制限はあり、その都度最善を尽くすことで花開くと考えている。この世代でも、欧州で活動する選手が増えており、海外クラブは特に不確定要素が多い。日本人にとっては五輪はすごく価値が高く、自国開催となれば、すごく重要な位置づけ。ただ、欧州のクラブにとって五輪は招集義務のない大会。選手を保有しているのはクラブという主張から、派遣されないケースはこれまでもあった。それは直前の状況で決まるだろう。

 ―東京五輪で最強チームをつくるために、必要なことは。

 選びたい選手を、本番で招集できること。ただ、招集に制限がある状況だからこそ、大事なのは選手の特長が最大限に生かされること。さらに、お互いを尊重し、連係連動を持って戦えるか。個性の強い選手が集まり、日本人の良さである、お互いを助け合い、協力しあってチーム一丸となって戦う。そういう戦いができるかが大事だ。

 ―東京五輪へ向けたスタートを広島で切ります。

 12月28日に長崎での試合を含め、世界で二つしかない被爆地で試合を行う。五輪は平和の祭典。平和都市広島で試合をする意義がある。平和であることの喜びをかみしめながら試合を戦いたい。広島、長崎は私が生活した地だが、試合をするのはそれが理由ではない。選手は平和記念公園に献花に行き、原爆の語り部の方に話を聞く。この地の歴史、日本で何が起きたかを学んでもらい、ピッチに立ってもらう。五輪憲章には、「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てるものである」という一文がある。サッカーという種目で、競技としての頂点も目指しながら、見に来てくださる方にスポーツの意義も感じていただけるように。自分で選んだ時間の使い方ができるのは平和だから、とかみしめてもらえる時間になればうれしい。

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