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【永田町発】河井夫妻、姿消し2週間 国会欠席、識者「逃げている印象」(2019年11月14日掲載)
自民党の河井案里氏(参院広島)の公選法違反などの疑惑が報じられ、夫の河井克行氏(広島3区)が法相を辞任して14日で2週間になった。2人はそれぞれ「説明責任を果たす」としたものの、その後、国会の本会議や委員会を欠席。公の場に姿を見せていない。地元の支援者からも不満や戸惑いが漏れる。
14日、参院の経済産業委員会。原発の再稼働や電力インフラの維持といった重要な政治課題が議論される場に案里氏の姿はなかった。12日の同委、13日の参院災害対策特別委も欠席した。
議員会館にある案里氏の事務所は「所用という理由で、参院の手続きを取って欠席している」と説明する。この二つの委員会に所属していたが、別の自民党議員と一時的に差し替わった格好だ。また、党内で所属する派閥、二階派が7日と14日に開いた昼の会合にも顔を出さなかった。
一方、衆院では今月に入って7、8、12、14日の計4回、本会議が開かれた。しかし、克行氏は全て欠席している。議員会館の克行氏の事務所も「衆院の手続きを取った上で、欠席をしております」とする。
最初に報じられたのは、案里氏が初当選した7月の参院選広島選挙区での公選法違反の疑惑。案里氏の陣営が法定上限を上回る報酬を車上運動員に渡したと報じられた。これで終わらず、克行氏が法相在任時、車を運転する秘書にスピード違反を指示したとの疑惑も浮上。さらに、案里氏が、参院選の党公認を得た直後の今春の広島県議選の期間中、「激励」などの名目で現金を持ってきた、と複数の県議が証言した。
河井夫妻の地元の支援者からは「疑惑が事実かどうか、しっかり説明してほしい」「説明の場をできるだけ早く持ってほしい」といった声が上がっている。
広島大大学院の森辺成一教授(日本政治史)は「国民の負託を受けた国会議員として審議に参加する義務を果たしていないのは問題が大きい。疑惑の追及を恐れて逃げ回っている印象を与える」と指摘する。(境信重) #河井夫妻秘書公選法違反事件
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