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サンフレ初優勝 広島魂、夢開く 広島市安芸区出身の森崎和選手 降格・病乗り越えて 地元に愛着、チーム一筋(2012年11月25日掲載)

2019/11/27 21:20
チャンピオンフラッグを手にサポーターの声援に応える森崎和幸(左)、浩司両選手

チャンピオンフラッグを手にサポーターの声援に応える森崎和幸(左)、浩司両選手

 2度のJ2降格に、病気との闘い―。脳裏に浮かんだのはつらい思い出ばかりだった。「苦しいことばかりだったけれど、辞めなくて本当に良かった」。優勝を告げる笛が鳴ると、J1サンフレッチェ広島一筋13年のMF森崎和幸選手(31)は、喜びをかみしめた。

 広島市安芸区出身。双子の弟、浩司選手とともに1997年に広島ユースに入団し、2000年にトップチームに昇格した。いまやチーム最古参である。

 クラブ初の新人王に輝くなど順風に見える選手生活は、苦難の連続だった。2桁順位が当たり前で、優勝は夢でしかなかった。それに02、07年と2度もJ2降格の屈辱を味わった。当時、成長のために他のJ1クラブへの移籍を勧める声や、獲得に関心を示すクラブがあるとのうわさも聞いた。それでも広島を出る気は全くなかった。「地元への愛着がある。優勝して広島を明るくしたい」

 ただ、真剣に現役引退を考えたことがある。10年春、慢性疲労症候群を発症。前年も同じ症状で約5カ月、チームを離れており、「クラブに申し訳ないし、また同じ経験かと思うときつい。もう選手を辞める」。8月、そう決意して練習場に向かったが、チームメートやサポーター、何より家族のために踏みとどまった。

 今季も春先に思うように体が動かず、苦しんだ。そんな時、森保一監督に声を掛けられた。「自分が監督でいる限り、試合に出る出ないにかかわらず、カズは絶対に必要だから」。その言葉に勇気づけられたと同時に、強く誓った。「森保さんのために頑張ろう」

 シーズン終盤、ずっと優勝の瞬間をイメージしてきた。「いろんな思いがこみ上げて、泣くしかないかな」。生まれ育った広島で優勝という最高の幸せに、苦楽をともにした浩司選手と抱き合って心の底から泣いた。

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