地域ニュース
カズ支えた家族愛 サンフレ引退試合、涙で見届ける 闘病13年、勇姿「奇跡に近い」(2018年11月25日掲載)
24日に広島市安佐南区のエディオンスタジアム広島であったJ1サンフレッチェ広島のMF森崎和幸選手(37)の引退試合。ピッチサイドには、妻志乃さん(39)の姿があった。結婚してから13年、体調不良に苦しむ夫を支え続けてきた。「こんな最後を迎えられるのは、私たちにとって奇跡に近い」。サポーターの大声援を浴びる夫の姿を、涙で見届けた。
病との闘いは、夫婦の歴史と重なる。志乃さんは、森崎選手がオーバートレーニング症候群を発症した2006年に結婚。09年には慢性疲労症候群の診断も受けた。「持病があるのは知っていた。覚悟して結婚した」と動じなかった。
療養のためチームを離れた夫に、寄り添ってきた。夫は症状が重くなると睡眠薬を飲んでも眠れず、満足に会話もできなくなった。2人の子どもは理不尽に叱られるようになり、志乃さんの実家で過ごさせたこともある。「いつも自分を責めていた。できることなら代わってあげたかった」と振り返る。
今年2月。再び体調を崩してチームを離れた夫から引退の意思を告げられた。その時、志乃さんは決めた。「腫れ物に触るようにせず、夫の姿を子どもにも包み隠さず見せて、家族で向き合おう」。きつい言葉をぶつけられても、努めて明るく、普段通り接した。
7月、志乃さんの呼び掛けで、森崎選手の散歩に家族が参加するようになった。志乃さんと幼稚園児の長女日葵(ひまり)ちゃん(6)が見守る中、小学4年の長男陽太(ひなた)君(9)を連れての散歩はいつしかランニングに変わっていった。暑い日も雨の日も走った。「またパパがプレーする姿が見たい」。陽太君の言葉が父の心を揺さぶり、背中を押した。
「主人は子どもに『諦めたら終わり』と言い聞かせ、自らも乗り越えてきた」と志乃さん。森崎選手の最後の勇姿には、家族の愛がにじんでいた。
石見の海 打歌の山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか 益田市西部の大道山は、万葉集の柿本人麻呂の歌に登場する「打歌の山」と言い伝えられ、別名「打歌山」と呼ばれている。「市中心部や海側から見て...
中腹で2基の巨大なパラボラアンテナが異彩を放つ。浜田市の三階山。向けられた先は空ではなく水平線だ。「韓国との国際通信に使われていました」。所有する市の担当者が説明してくれた。
▽「割石」に臨めば あなたも炭治郎 人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」で主人公が真っ二つに斬った岩とそっくりな「割石」が天馬山の山中にある。地元の住民団体などが昨年10月に会員制交流サイト(S...
▽山頂の「展望台」 地域シンボルの思い込め 雲城山の山頂に、鉄パイプで組まれた高さ約3メートルの展望台が鎮座する。上がると大佐山や雲月山など中国山地の山並みや、一部は林で遮られるが浜田市金城町の中心...
歌手、宇多田ヒカルさんが烏ケ山を登るサントリーの飲料水のCMが2017年6月に放送され、一躍人気の山となった。宇多田さんが座った岩は会員制交流サイト(SNS)で「宇多田岩」と名付けられ、多くの登山客...