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冷めても硬くなりにくいご飯いかが 新品種のコメを開発 中食・外食ニーズの高まりで(2019年10月08日掲載)

2019/12/2 15:31
試験農場で、さとのつきの穂を見る重宗上級研究員

試験農場で、さとのつきの穂を見る重宗上級研究員

 農研機構西日本農業研究センター(福山市西深津町)は、収量が多く見込め、冷めたご飯になっても硬くなりにくい新品種のコメ「さとのつき」を開発した。近年、主食用米の約4割は中食・外食の業務用に販売されており、冷めても硬くなりにくいご飯のニーズが高まっているという。調理後に冷蔵した米飯用やブレンド用として栽培を期待している。

 同センターによると、さとのつきは、でんぷんの一種アミロースの含有率が低く、ご飯にしても硬くなりにくい。コンビニ弁当などに向いているという。粘りが強く、軟らかい特性は、他のコメとブレンドして炊くと食味が増すという。

 見込まれる収量は10アール当たり約660キロ。広島県内平野部で広く栽培されるヒノヒカリに比べ約2割多く、業務用として栽培に向いているという。茎が短く風で倒れにくい性質も備える。

 同センターは農業や食品産業の発展を目的にコメの新品種を研究。前身組織を含め、暑さに強い県の奨励品種「恋の予感」など約40品種を開発してきた。業務用のコメ需要の高まりを受け、2006年に研究に着手。同様に含有率の低い品種や、倒れにくい品種などを掛け合わせ、約13年かけて開発につなげた。

 現在、広島、岡山両県の生産者が計約5ヘクタールで試験栽培をしている。里を照らす月のような品種を願い、「さとのつき」と名付けた。同センター水田作研究領域水稲育種グループの重宗明子上級研究員は「多収穫で低アミロースの品種は珍しい。たくさんの人に食べてもらい、需要に応えたい」と話している。(菊本孟)


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