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瀬戸内海で「海のダイヤ」クロマグロが水揚げ 太平洋の熱帯・温帯に生息、海流が影響?(2019年11月19日掲載)

2019/12/2 15:32
廿日市市沖で取れたクロマグロの幼魚(吉文提供)

廿日市市沖で取れたクロマグロの幼魚(吉文提供)

 廿日市市沖で今月、クロマグロの幼魚3匹が水揚げされた。「海のダイヤ」とも言われるクロマグロは主に太平洋の熱帯・温帯海域に生息する。瀬戸内海で取れるのは珍しく、市場関係者や専門家も驚いている。温暖化による海流の変化などを指摘する声もある。

 広島市中央卸売市場(西区)の荷受け広島魚市場(同)によると、10日に広島県内の漁業者が廿日市市沖で流し網漁をしていたところ3匹がかかり、その後、クロマグロの幼魚ヨコワマグロと確認された。大きさ60〜80センチで重さ5〜6キロ。広島市内の有名飲食店などに販売されたという。

 広島魚市場の末永紀生常務(62)は「身太りなどから天然物に間違いない。広島でマグロが揚がるなんて」と驚く。マグロを仕入れた仲卸の吉文の吉本崇仁専務(35)は「温暖化による海流の変化が影響しているのではないか」とみる。

 瀬戸内海区水産研究所(廿日市市)の重田利拓主任研究員(51)は「広島湾一帯でクロマグロが取れたという例は聞いたことがない」と言う。原因は不明としながらも「マグロの小型個体が増えてきた可能性がある。1993年ごろから南方の魚種が見つかるなど瀬戸内海の環境が変化しつつある」と指摘する。

 太平洋クロマグロは、乱獲によって資源量が急減。2014年、国際自然保護連合(IUCN)によって「絶滅の恐れがある種」に指定され、水産庁は都道府県ごとに漁獲量の上限を設けている。(東海右佐衛門直柄)

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