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残飯目当てにカラスの群れ 管理手薄のごみ処分場 「好き放題」農業被害も(2019年04月25日掲載)

2019/12/3 14:40
運び込まれたごみのそばを飛び交う多数のカラス

運び込まれたごみのそばを飛び交う多数のカラス

 府中市諸毛町にある市埋立センターで、多くのカラスが収集した家庭ごみに群がる光景が常態化している。ごみに交じる食べ物の残りなどが目当て。7年前にセンターの管理が1人体制となって人の出入りが減り、カラスが集まりやすくなったという。周辺の農作物も食べられる被害に遭っており、農家も頭を抱える。

 山中にあるセンターは広さ約2万7800平方メートル。月に計11日、収集車が埋立ごみを運ぶほか、市民が直接持ち込むごみもある。収集車が去るのを待ち構えたかのようにカラスが降り立ち、ごみをあさる。50羽以上が集まり、特に午後3〜4時の時間帯が多い。周辺に散乱させることもある。

 市はごみを可燃、容器包装プラスチックなど5種類に分別。センターは包装、容器以外のプラスチック類やガラス、革やゴム製の靴などを受け入れる。市環境整備課は「弁当やレトルト食品、マヨネーズの容器などが交じり、餌にしようとカラスが集まる。定期的な搬入も理解し、すみかにしたような状態」とする。

 センターは当初、2人体制で1人が埋め立て場所で草刈りなどをしていた。しかし、市は2012年に管理運営を業務委託。1人体制で受け付けを主体とするため、カラスが「好き放題」できる状況になり、集まる数が増えたという。

 諸毛町は市内有数の農産地。センター周辺の農作物にも食害が出ている。2ヘクタールで農業を営む男性(69)は「スイカに穴を開けられ、全部駄目になった。トマト、トウモロコシは育てられない」と憤る。ビニールハウスが破られる被害もある。元々カラスはいたが「以前はこんなに多くなかった」と、市にカラス対策を求めている。

 市もカラスを寄せ付けないよう光り物を置いたり、糸を張ったりするが効果は出ていない。国の基準に従って土を盛るが、埋め立て容量が減るために頻繁にはできないという。同課の松山浩一課長は「対策が不十分と認識している。管理体制の見直しなど検討していく」とする。

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