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広島中央署の盗難未解決、離任の県警本部長「残念で心残り」(2019年08月20日掲載)

2019/12/10 15:14
離任会見に臨む石田本部長

離任会見に臨む石田本部長

 広島県警の石田勝彦本部長(56)は19日、広島市中区の県警本部で離任の記者会見を開いた。広島中央署(中区)で2017年5月、広域詐欺事件の証拠品だった現金8572万円の盗難が発覚した事件が未解決であることについて「残念で心残り。次の本部長にしっかり引き継ぎたい」と述べた。

 県警は従来、同事件の内部処分は全容解明後としてきたが、4月に金庫の管理責任者ら7人を処分した。方針転換の理由について石田本部長は「証拠品の不適切な管理の事実がおおむね確認できた。捜査が終わるまで(処分を)しませんでは県民の理解を得られない」などと説明した。

 関係者によると県警は、盗難発覚後に死亡した警察官が関与した疑いがあるとして、容疑者死亡のまま窃盗などの疑いで書類送検する方向で検討を進めてきた。現在も捜査が続いているという。

 石田本部長は、同署の現金盗難事件発覚後の18年1月に着任した。着任後、刑法犯の認知件数や交通事故の件数を減少傾向のまま維持できた点を成果の一つとした。印象に残ったこととして昨年7月の西日本豪雨への対応などを挙げた。

 20日付で公安調査庁調査第1部長に就く。後任の本部長は警察共済組合本部事務局長の鈴木信弘氏(54)。(門戸隆彦、山崎雄一)

     ◇

 広島中央署の8572万円盗難事件を巡る石田勝彦広島県警本部長との一問一答の要旨は次の通り。

 ―着任時の記者会見では一日も早い解決に向けて取り組むと言われた。解決できないのはなぜか。

 現時点で具体的には申し上げられないが、刑事事件は証拠と事実に即してやっていかないといけない。客観的に精査して立件できればするし、至らなければ捜査を継続する。

 ―今年に入り、特定の人物を書類送検する方向で関係機関と調整していることが報道で明らかになった。その後はどうか。

 われわれから申し上げたことはない。いろんな関係機関との相談はあるが、特定のことについては申し上げられない。

 ―4月に7人の処分を先行させたが、最も重いもので戒告の懲戒処分。軽過ぎるとの声がある。

 十分に検討、吟味した。全国に類似事案がないかも確認し、総合的に判断した。適切だったと思う。

 ―事件が解決する日は来るのか。

 もちろん。いつごろと申し上げられる段階にないが、そういうつもりでみんなやっている。

 ―新たな本部長にどう引き継ぐのか。

 引き続き全力を尽くすと。とにかく真摯(しんし)に取り組んでいくことだと思う。


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