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上関原発、反対が51・5% 出口調査(2019年07月23日掲載)

2019/12/16 19:27

 中国新聞防長本社は参院選山口選挙区で出口調査を実施した。山口県内12市町で期日前投票を含む計400人から回答を得た。中国電力が上関町で計画する原発建設計画への賛否では反対姿勢が51・5%と過半数を占め、賛成姿勢の23・0%を大きく上回った。安倍政権については7割弱が評価。国会議員、知事、全市町長を自民党員が占める現状についても過半数が肯定的に受け止め「自民党王国」のお国柄が浮かび上がった。

 ■上関原発 賛成は23%にとどまる

 上関原発建設計画への是非では「反対」が36・5%と最多だった。「どちらかといえば反対」の15・0%と合わせると計51・5%に上り、「賛成」と「どちらかといえば賛成」の計23・0%を上回った。

 支持政党層別でみると、反対姿勢は社民党が100%。次いで共産党87・5%、立憲民主党83・3%、国民民主党80・0%、日本維新の会75・0%、自民党40・3%、公明党40・0%だった。全ての支持政党層で反対姿勢が賛成姿勢を上回った。無党派層の69・8%も反対姿勢だった。

 選挙区の投票先別では、自民党現職の林芳正さん(58)=公明推薦=に入れた人のうち、反対姿勢は42・7%と賛成姿勢の27・2%を大きく上回った。残る投票先でも反対姿勢が多く、国民民主党新人の大内一也さん(45)=立憲民主、共産、社民支持=で73・6%、諸派の幸福実現党新人の河井美和子さん(56)で76・9%、無所属新人の竹本秀之さん(63)では50・0%だった。

 世代別では30代以上で反対姿勢が賛成姿勢を上回った。40代の57・5%が最も多く、70代以上の56・5%、30代の56・0%、50代の54・7%と続いた。一方、18、19歳では「どちらでもない」が50・0%、20代でも47・7%とそれぞれ最も多かった。

 男女とも反対姿勢が賛成姿勢より多かったが、男性の反対姿勢が48・0%なのに対し、女性は55・0%と過半数を占めた。賛成姿勢も男性が31・5%、女性は14・5%と差が出た。

 地域別では岩国、柳井、光、下松、周南、防府、山口、宇部、萩、下関の10市と周防大島、上関両町で調査。萩市と上関町を除く10市町で反対姿勢が賛成姿勢を上回った。上関町は反対姿勢と賛成姿勢がいずれも40%に割れた。

 ■安倍政権の評価 賛成7割、反対を圧倒

 7年目に入った地元の安倍晋三首相による長期政権への評価を尋ねた。賛成姿勢は69・3%で反対姿勢の20・3%を圧倒した。

 支持政党層別では、自民党の92・5%、公明党の70・0%が評価する姿勢を示し、与党支持層での根強い人気がうかがえる。野党支持層でも「改憲勢力」の日本維新の会の75・0%が評価する姿勢をみせている。

 これに対し、評価しない姿勢が多かった支持政党層は、社民党100%▽立憲民主党66・7%▽共産党62・5%。国民民主党は評価への是非が分かれ、いずれも40・0%だった。無党派層は43・0%が評価しない姿勢だった。

 選挙区の投票先別では、林さんに入れた人の85・3%が評価する姿勢をみせた。大内さんを選んだ人のうち評価しない姿勢は57・5%。評価する姿勢も28・9%を占めた。

 ■自民党王国 5割強が肯定的評価

 県内は衆参全議席を自民党が独占し、村岡嗣政知事や全19市町の首長も自民党籍を持つ。こうした「自民党王国」の政治風土への是非も質問した。「良い」が33・5%と最多。「どちらかといえば良い」の19・0%と合わせ計52・5%の過半数が肯定的に受け止めた。

 世代別でみると、「良い」「どちらかといえば良い」を合わせた肯定的な意見の割合は、「良くない」「どちらかといえば良くない」を足した否定的な意見を全ての世代で上回った。

 具体的には「意見がまとまりやすい」(下松市40代男性)「地方の課題をスムーズに国へ伝えるには自民党で一本化が良い」(上関町80代女性)など。否定的な意見では「同じ党だとがんじがらめで言えないことも出てくるのでは」(柳井市70代男性)「安倍首相の言いなりになる」(下松市70代女性)などがあった。


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