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三次から聖火リレー 感慨

2019/12/17
坂井孝之さん

坂井孝之さん

 来夏の東京五輪の聖火リレーで、広島県内の起点が三次市三次町の妖怪博物館に決まった。前回の東京五輪の聖火リレーで最終走者を務め、国立競技場(東京)の聖火台に点火した故坂井義則さん(同町出身、2014年に69歳で死去)の弟孝之さん(72)=広島市東区=は、「兄弟で駆け回って遊んだ古里に聖火がやって来る」と感慨を深めた。

 「(妖怪博物館は)兄が陸上競技を始めた三次中のすぐ近く。古里からのスタートをきっと、兄も喜んでいるはず」。東区の自宅でコース決定を知った孝之さんは表情を緩めた。義則さんは三次中2年で陸上部入り。走り幅跳びの選手だったが、三次高に進学後、ランナーに転じたという。

 早稲田大の1年生だった1964年の東京五輪の選考会で敗れ、選手として出場を果たせなかった義則さんに、聖火リレーの最終走者に内定したとの一報が届いたのは、三次町の実家に帰省中だった。街は祝賀ムードに染まり、母校の三次中や三次駅では盛大な壮行会もあった。

 当時、三次高2年だった孝之さんは陸上部に所属。三次市内を走る聖火リレーのランナーにも選ばれていた。「練習で、西城川や江の川の土手を兄と一緒に走ったのは、今も忘れない思い出です」と振り返る。

 今回、三次町を出発した聖火は、義則さんの顕彰レリーフがあるみよし運動公園(東酒屋町)を経て、庄原市に引き継がれる。孝之さんは「久しぶりに県北に戻ってくる平和の灯火を温かく迎えてほしい」と願う。(石川昌義)


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  • 聖火リレーで、県内の起点になる妖怪博物館(手前)。馬洗川(奥)に、中央手前から合流するのが西城川(撮影・山本誉)

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