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イージス「適地」を改めて報告

2019/12/17
村岡知事(手前右端)に再調査結果を報告する山本副大臣(同左端)

村岡知事(手前右端)に再調査結果を報告する山本副大臣(同左端)

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、山口県阿武町)への配備計画で、防衛省の山本朋広副大臣は17日、山口県庁で村岡嗣政知事たちに再調査結果を報告した。「安全に配備・運用できる」とし「適地」との見解を改めて示した。

 配備計画を巡っては、むつみ演習場やもう一つの候補地である秋田市の陸自新屋(あらや)演習場を適地とした調査結果で数値ミスなどが相次ぎ発覚。山口では演習場北の高台の標高にずれがあり、国が再調査を進めていた。

 村岡知事や萩市の藤道健二市長、阿武町の花田憲彦町長らと面会した山本副大臣は「むつみ以外に条件を満たす国有地がない」と強調。さらに再調査で高台を測量した結果「仰角10度以下でレーダーを照射でき、地表や構造物に当たらない」などと適地とした理由を説明。「今後、地元の懸念や不安を払しょくできるよう努める」と理解を求めた。

 これに対し、藤道市長は「再調査結果を市独自で検証する」と発言。花田町長は「配備はまちの生き残りを懸けた定住施策を破壊する。断念を」と訴えた。

 村岡知事が秋田での配備見直しについて問うと、山本副大臣は「再調査中で方針や方向性は決まっていない。ゼロベースで検討している」と述べた。

 また、国はこの日、県と2市町が6月に送った安全対策などへの質問状に対し「迎撃ミサイルの発射経路を制御し、ブースターを演習場内に落下させる」などと回答した。(原未緒)

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  • 防衛省が改めてイージス・アショア配備の「適地」と報告した陸自むつみ演習場

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