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老朽信号柱、更新進まず コンクリ製、広島県内2300本「倒壊する危険性」 財政難で細る予算(2013年01月11日掲載)

2019/12/18 15:52
老朽化が進み、本年度中に鋼管製に建て替える予定のコンクリート製信号柱(広島市中区吉島町)

老朽化が進み、本年度中に鋼管製に建て替える予定のコンクリート製信号柱(広島市中区吉島町)

 広島県内のコンクリート製信号柱が老朽化し、更新期を迎えている。県警は、2010年9月に広島市南区の信号柱が折れた事故を受け、11年度に調査を実施。ひび割れなどを確認した約2300本について「倒壊する危険性がある」と判定している。しかし、県財政が厳しさを増す中、12年度末までに建て替えが完了するのは計103本と、約4・5%にとどまる。

 県警によると、信号柱はコンクリート製と、1980年代後半から主流となった鋼管製の2種類。県内にはコンクリート製約6300本、鋼管製約8400本の計約1万4700本ある。

 11年度調査では、コンクリート製の4割弱の約2300本にひび割れや腐食の跡があった。県警は「亀裂から雨水が入れば内部の鉄筋が腐り、倒壊する恐れがある」とする。

 大半は道路整備が急速に進んだ1960、70年代の設置で、県警が更新の目安とする「設置から約40年」を迎えている。10年9月に広島市南区であった事故は、設置から38年がたったコンクリート製信号柱の内部の鉄筋が腐食し、上部が折れた。

 信号柱の更新や信号機の維持経費などに充てる県予算は財政難の中で細り、12年度は10年前の7割の約18億6千万円。県警は「重大事故につながる恐れがある」と懸念し、優先順位を付けて鋼管製に建て替えている。しかし、11年度は30本、12年度は、予定を含め73本にとどまる。

 広島大の藤井堅教授(維持管理工学)は「公共インフラの経年劣化が進む中、安全対策は急務。新規の整備と維持管理のバランスをどう取るのかが問われている」と指摘している。(胡子洋)

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