地域ニュース
スーパーボランティア尾畠春男さん家に押し掛けお手伝い(2019年08月24日掲載)
山口県周防大島町で昨夏、2歳男児が行方不明となった。県警や消防団員が延べ600人がかりで捜索するも行方がつかめない中、大分県日出町からボランティアで駆け付けた尾畠春夫さん(79)がたちまち見つけ出し世間をあっと驚かせた。あれから1年。いまもボランティアに汗を流す尾畠さんを突き動かすものは何か。大分でほんの少しお手伝いをさせてもらい考えた。
「じゃあ、あすの朝8時に来なさい」
泊まりがけでボランティアを体験させてほしいと尾畠さんにかけた電話。二つ返事でOKをもらった。「来るものは拒まず」が信条。ただ、取材は早くても昼からだろうと考えていただけに面食らった。電話を切った時は午後8時。夜中に大分へ車を走らせた。
●ごみを再利用
東日本大震災や西日本豪雨の被災地などでボランティアに取り組んできた尾畠さん。最近は地元の別府湾に打ち寄せるペットボトルの回収に取り組む。死んだクジラなどから大量のプラスチックごみが見つかったニュースに心を痛めたのがきっかけだ。
尾畠さんと合流し海岸に向かう。定番の赤いねじりはちまきにTシャツ姿。とび職も経験した身のこなしで消波ブロックの上をひょいひょいと渡り歩く。とてもついて行けない。ようやくブロックの下に潜り込むと大量のペットボトルが散乱していた。容器の中に尿をして捨てたものもあるらしく強烈な悪臭が漂う。
ペットボトルを結ぶロープは漂着したごみの漁網を使うなど道具は全て拾った物だ。「物は有限、知恵は無限。捨てればごみで燃やすと温暖化になるが、再び使えば物も喜ぶ」という。
夕方に作業を終えると汗まみれで体中が痛い。一緒に近くの無料温泉で疲れを癒やす。「汗を流すと気持ちいい。一日のけじめにもなる」と笑顔がはじけた。
翌日に向け尾畠さんの迷惑にならないよう家の敷地の隅にでもテントを張らしてもらおうと思ったが、ぜひ家に泊まれという。心苦しいが、お世話になった。
●年金5万5000円
尾畠さんは別府で30年以上、鮮魚店を営んだ。いまは月5万5千円の年金で1人暮らし。ボランティア資金に回すため食事は100グラム数十円の鶏胸肉や食パンと節約に徹する。その夜、尾畠さんの家には晩ご飯のお裾分けやボランティアの話を聞きに来る近所の人たちが何人も訪ねてきた。
男児発見後、尾畠さんを評する「スーパーボランティア」の言葉が流行語大賞に選ばれるなど一躍時の人となったが「変わったのは周りだけ。自分は今まで通り」とぶれない。地元でのペットボトル拾いも誰に見られるわけではないが「お天道様は見てくれちょる」とまったく意に介さない。
2日間の押し掛けボランティアを終えると近所の牛丼チェーン店で食事をごちそうしたいという。何度も固辞したが「客人をこのまま帰すわけにいかない」と譲らなかった。「短い人生、少しでも人さまのお手伝いをさせてもらうため今日を目いっぱい過ごしたい」。どこまでも厚い人情を感じながら別れの牛丼をかみしめた。
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