地域ニュース

徳山競艇ルーキー勝負の夏(2018年08月26日掲載)

2019/12/23 16:32
水しぶきを上げターンを決めるボート。6号艇の木村選手の前を先輩選手たちが行く

水しぶきを上げターンを決めるボート。6号艇の木村選手の前を先輩選手たちが行く

 目の前を走り去るボートがコーナーで急旋回するたびに激しく水しぶきが上がる。涼しげな水面と裏腹に少しでも先へとゴールを争う激しい戦いが続く。

 ここはボートレース徳山。周南市が運営するボートレース場でこの春、岩国市出身の木村颯(はやて)選手(20)がデビューした。高校卒業後、24倍の難関を突破して福岡県の養成所に入所。3月にプロ試験に合格したばかりだ。

 2〜7日に開催された「レノファ山口カップ」。木村選手は先頭を走るベテラン選手を追うが、回を重ねるごとに差は開くばかり。最下位でゴールした。

 「レースのたび壁を感じる。想像以上にプロは厳しい」。6日間のレースを終え木村選手は振り返る。期間中9レースに出場したが、一度も3着以内に入ることはなかった。

 時速80キロで疾走し「水上の格闘技」と呼ばれるボートレース。その激しさを垣間見られればと、ファンの試乗会で使う2人乗りに乗せてもらった。

 全長3・5メートル。重量約100キロ。前方席に乗り込む。エンジンがうなりを上げ、風を切って走る。水面が近いためスピード感で圧倒される。ボートが急にターン。衝撃で投げ出されそうになった。3周して戻った時は体から力が抜け、立ち上がるのも難しかった。

 気力と体力をぶつけ合う勝負の世界に飛び込んだ木村選手。先輩選手としのぎを削る日々が続く。「こんなに真剣になった夏は初めて。勝利の報告を早く家族に届けたい」と語る。自分も駆け出し記者だけど、頑張れルーキー。夢へのVターンを決める日を応援したい。


この記事の写真

  • レース後の静かな水面を見つめる木村選手

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

アーカイブの最新記事
一覧