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熊本氏が広島市議辞職 政調費不正は否定 「市民や議会を混乱させたくない」(2018年02月01日掲載)

2019/12/24 12:10
永田議長に辞職願を提出し、議長室を出てきた熊本氏

永田議長に辞職願を提出し、議長室を出てきた熊本氏

 人件費名目で虚偽の領収書を提出し、政務調査費(現在の政務活動費)をだまし取ったとして詐欺罪で在宅起訴された広島市議会の熊本憲三市議(54)=安芸区=が31日、議員辞職した。不正をあらためて否定した上で「これ以上、市民や議会を混乱させたくない」と辞職理由を説明した。安芸区選挙区(定数4)で、3月22日までに市議補選が実施される。

 熊本氏が31日、永田雅紀議長に面会して辞職願を出し、許可された。熊本氏は市議会棟で報道各社の取材に「苦渋の選択だ。やってないのに何でやめないといけないのかという思いと、これ以上、市民、議会、市長に迷惑を掛けたくないという思いがあり、ずっと格闘してきた」と話した。一方で刑事裁判については「詐欺をした事実はないと一貫して申し上げてきた。無罪を勝ち取るため全力で最後まで争う」と強調。補選への立候補は否定した。

 起訴状などによると、熊本氏は2011年8月から15年1月までの間、女性4人を雇用した事実がないのに給料を支払ったとするうその領収書を計38回にわたり当時の所属会派の職員に提出。政調費・政活費計371万5千円を詐取した疑いがある。

 政調費20万円を不正に受け取ったとして市民に詐欺容疑で告発され、16年3月に広島県警が受理。県警は17年7月に詐欺容疑で書類送検した。熊本氏は「道義的な責任がある」として、10月に371万5千円に利息を加えた約450万円を市へ返還。広島地検が12月に在宅起訴した。

 熊本氏は1993年の補選で初当選し、連続7回当選。13年6月から15年5月まで副議長を務めた。公選法の規定では、選挙区の欠員が定数の6分の1を超えると50日以内に補選になる。(岡田浩平)

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