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元広島市議「違法な捜査」と無罪主張 うその領収書で政務調査費詐欺罪初公判(2018年11月20日掲載)

2019/12/24 12:10

 うその領収書を提出し、政務調査費(現在の政務活動費)計371万5千円をだまし取ったとして詐欺罪で在宅起訴された広島市議会の熊本憲三元市議(55)=広島市安芸区=の初公判が19日、広島地裁であった。検察側は「金欲しさから犯行を考えた」と指摘。熊本被告は「詐欺をした事実はない」と無罪を訴え、違法な捜査もあったとして全面的に争う姿勢を示した。

 検察側は冒頭陳述で、熊本被告が政務活動の補助職員を雇って給与を払ったように装う手口で犯行を計画したと指摘。親交のあった飲食店従業員の女性4人に架空の名義などでうその領収書計38枚を作らせ、所属会派に政調費などを請求し、受け取ったとした。

 この女性4人について熊本被告側は、市への五輪誘致などに関する調査を依頼し、給与を支払っていたと主張。4人が領収書に書いた名前などが虚偽との認識はなく、「詐欺の故意もない」と反論した。

 さらに「被告と敵対する政治勢力と広島県警、広島地検が被告の政治生命を奪おうと違法な捜査をした」と訴えた。検察側は「証拠は適法に得られており、起訴も適法」とした。

 この日は検察側の証人として、うその領収書を書いたとされる女性1人と県警の捜査員たち計3人が証言した。弁護側は公判前整理手続きで審理の進め方などを巡り中立性を欠く決定があったなどと裁判官の忌避を申し立て、冨田敦史裁判長は「正当な理由と認められない」などと却下した。

 20日は被告人質問を予定。21、22日には検察側が申請した他の女性2人たちの証人尋問がある。

 起訴状などによると熊本被告は2011年8月から15年1月までの間、女性4人に給与を払ったとする虚偽の領収書を当時の所属会派の職員に提出。計371万5千円を詐取した疑い。

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