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スマホ断ち生活お手伝いします「デジタルデトックス」体験注目 自然満喫 心身に癒やし(2016年05月29日掲載)
スマートフォン(スマホ)やパソコンなどのデジタル機器から一定期間離れ、インターネットとの向き合い方を見直す「デジタルデトックス(解毒)」。興味はあるが普段の暮らしの中では難しいという人のため、最近は意図的にスマホなどと距離を置ける場所が注目を集めている。中国地方のスポットをいくつか紹介する。
鳥取県三朝町の旅館「依山楼岩崎」は今春、宿泊客向けに「デジタルデトックスプラン」を始めた。チェックイン時にネットの会員制交流サイト(SNS)で「デジタル断ち」を宣言し、スマホを専用の袋に封印して滞在するという徹底ぶりだ。
同旅館によると、昨年、市民から宿泊プランのアイデアを募ったところ「デジタルとのつながりから解放されたい」との声が多かったため企画した。販促課の中島知彦課長(36)は「デジタル機器は現代社会で不可欠なツール。ただ、旅先くらいは人と人とのつながりや目の前の風景を楽しんでほしい」と語る。
「デジタルより人と自然と触れ合おう」など、同旅館の掲げる3カ条を守ると認定証がもらえるなど、ゲーム感覚でデジタルデトックスが体験できる。これまでに関西から来た客など数組が利用し、「ネットを見られないから早寝早起きして、温泉などを満喫できた」「旅館周りの散歩や庭園散策の時間が持てて癒やされた」などの感想が寄せられている。
山口県田布施町にある離島、馬島のキャンプ場「のんびらんど・うましま」では、希望すればスマホなどを管理棟に預けることができる。キャビン7棟など施設にテレビやインターネット環境はない。
運営スタッフの藤田敬太郎さん(30)は、3年前に東京からこの島に移住。東京でテレビ番組の制作に携わっていた頃、自身もネット依存になりかけていた経験がある。デジタル漬けの日々から解放させてくれたのが、馬島の自然だったという。「仕事の都合もあるでしょうが、数日でもスマホの電源を切って自然の中で過ごしてほしい。心も体もすごくリフレッシュできますよ」
広島市東区の曹洞宗禅昌寺ではスマホやタブレット端末と離れ、座禅や住職の講話を受ける研修プログラムを提供する。新人や若手向けの社員研修として日帰りや1泊2日の利用がある他、最近は外国人大学生の参加もあるという。
横山泰賢住職(51)は「ネットへの依存度が高まると、生活リズムが乱れたり心の平穏が保てなくなったりします。機器と距離を置いて自分と向き合う時間が、現代人に求められているのかもしれません」と話している。
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