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宮島口一帯に景観条例 廿日市市(2019年12月17日掲載)

2020/1/5 14:10
来春から、屋上看板が禁止されるなど規制が強化されるJR宮島口駅一帯(画像の一部を修整しています)

来春から、屋上看板が禁止されるなど規制が強化されるJR宮島口駅一帯(画像の一部を修整しています)

 廿日市市は、JR宮島口駅一帯の景観を向上させるため、2020年春に二つの条例を施行する方針を固めた。建物の高さや外壁の色の統一を目指すほか、屋上看板を禁止。一部エリアでは窓にポスターを張ることなども禁じる。宮島とのつながりを意識した伝統的な景観をつくり、観光客の満足度向上を目指す。

 開会中の市議会定例会に「景観条例」の改正案と「屋外広告物等に関する条例」案を提出しており、可決されれば来年4月1日付で施行する。いずれも宮島口駅周辺の18ヘクタールが対象。エリア内を3区画に分けて規制の強弱を付ける。来春以降、宮島口付近で建物や屋外広告物を新設、増設、修繕する際などは条例を守る必要がある。

 景観条例では、外壁をベージュや茶色など暖色系の落ち着いた色調にしてもらう。宮島口駅からフェリー桟橋までの県道厳島公園線の付近は建物の高さを13メートル以下に規制し、屋根は緩やかに傾斜する「勾配屋根」を基本とする。

 県道周辺以外の沿岸部は高さを18メートル以下にして宮島への眺望を確保する。山陽線から山側50メートルまでの住宅地でも外壁などで自然と調和する色を求める。

 一方、既存マンションなどで高さ制限を超えている場合、現在と同じ用途であれば同規模への建て替えを認める方針だ。

 併せて、屋外広告への規制も強める。特に、県道厳島公園線の付近では、建物のオーナーらによる「自己看板」だけを認め、貸看板や屋上看板の設置を禁じる。窓にポスターなどを張る「窓広告」も禁止する。

 市は2016年、宮島口の将来の基本方針を策定。その後、住民らが参加するワークショップを重ね、19年3月には景観づくりについてのガイドラインを設けた。今回の条例で、規制の法的な位置付けを明確化する。併せて、規制に伴い改修する際の補助制度についても周知を図る。

 都市計画課の横瀬文彦課長は、「宮島との一体感を感じられる景観にし、訪れた人の高揚感が高まるようにしたい」としている。(東海右佐衛門直柄)


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